軒先テント・庇テントの施工・取付方法
店舗用の軒先テント・庇テント(オーニング)の張り方をプロの実践で写真付き解説!雨よけ・日よけテントの張り替えに役立つDIY参考情報として、施工・取付方法をご案内します。
重機・船舶の日よけなど四角い平シートタイプのテントの取付方法は雨よけ・日よけテントシート施工・取付方法をご覧ください。
雨よけ・日よけテントシート【店舗用・軒先テントの取付方法】
街中でよく見かけるお店の入り口や軒先に取り付けている雨よけ・日よけ目的の店舗用テントなどは、最近ではDIYで張り替える方も増えてきております。四角形のテントシートに比べ取付方法のレベルは高めですが、しっかりと手順を追ってチャレンジしてみてください。
【店舗用・軒先テントの取付方法】
基本準備 まず既存のフレームなどをウエスでしっかり汚れを落としてください。埃や汚れなどが残っていると、テントシートを広げたときにテントについてしまい最後に掃除が大変です。
①テントを広げたら、まずホック(正式名:スチールツリマウント)を取付ます。順番は、テント上ラインの左右の角(最初と最後の1個目)をお互いに引っ張りながら止めますが、目安はミシン目が角にありますので、フレームの角にミシン目を合わせて止めて下さい。左右同時に引っ張りながら止めると止めづらいので、片方のミシン目を合わせてホックを止め、反対側の角を次に引っ張りながら穴をあけてホックを止めます。
②左右の角を止めたら、次はその間の中間のホックを全て止めます。(ホックの打ち方・止め方は以下参照)テントのヘリ(端部)がしっかり壁に当たるようにして止めて下さい。
③④上ラインを全て止めたら、次にタテラインを止めます。まず、タテラインの一番上のホックを止めたら、テントのタテラインの下端部を下に引っ張り、まっすぐ生地が伸びている状態で、タテラインの一番したのホックを止めます。次にタテラインの一番上と一番下との間を全て止めます。②同様に、しっかり生地の端部・ヘリが壁にあたるようにして下さい。
※テント生地やシートに汚れがついたら中性洗剤などをお湯で薄めた液をウエスにつけてふき取って下さい。きつい汚れで落ちない場合は、ホームセンターなどに売っているペイント薄め液(青の缶)を使用して拭き取ると落ちますが、あまり使いすぎたり、強く拭き取ると表面の防汚処理が落ちてしまいますのご注意ください。
【スチールツリマウント(ホック)の止め方について】
ホックは上記のように、フレームに穴があいているところを狙って、千枚通しなどを使用してテント生地に穴をあけて下さい。(刺してグリグリこねくりまわす)そして、ホックの先端を穴に入れ、指で強く押し込むか、固ければゴムハンマーなどで叩いて入れても大丈夫です。くれぐれも浮いている状態はしっかり入りきっていないので、上記のようにはずれないか確認しておいて下さい。
テント外側(壁側)のホックを全て打ち終えたら、次に上記ようにロープを通していきます。
⑤まず、角部分を先に短めに切っておいたロープでしっかり固定します。(ダブル巻)その際、角斜めラインのミシン目がフレームの芯にくる事を目途に引っ張って下さい。角と角の間の生地がたるんでいるとシワの原因になりますので、反対側と引っ張りあうイメージでテントのハトメラインをまっすぐになるまで引っ張ります。(少しコツがいるので何度か試してみて下さい)
⑥角と壁側角を決めたら、中間ラインをロープで編んで固定して下さい。店舗用テントなどは基本的には大きな力をかける必要がないため、シングル巻でも良いですが伸びてこない場合などはダブル巻でロープを巻いて引っ張って下さい。引っ張る際に、手で引っ張りづらい場合は、ペンチなどを使用してもOKです。あまり強く引っ張るとハトメが切れますのでご注意下さい。
角のハトメはダブル巻でしっかりテンションをかけて下さい。この角の張り方で、店舗用テント・軒先テントなどの出来栄えが決まってきます。
全てロープを網、長く飛び出ているロープがあれば、適度の長さでロープを固定して完了です。最後に、ホックを打った壁ラインとテントとの隙間をコーキングして止水処理を行って下さい。上ラインはホックの頭部分もコーキングしておいて下さい。(ホック部分から雨が入ってしまいます)
【ロープの巻き方】
※ダブル巻き=ハトメ1ヶ所に付き、ロープを2周通す方法で高い力を加えれます。
ハトメ25番の場合=4mmロープを使用でダブル巻可
ハトメ28番の場合=5mmロープを使用でダブル巻可
※シングル巻き=ハトメ1ヶ所につき、ロープを1周通す方法で一般的な方法。
ハトメ25番の場合=4mmロープを使用でシングル巻可
ハトメ28番の場合=5mmロープを使用でシングル巻可
【ハトメサイズを決める目安】
テントシートの大きさが、およそ10㎡以下であれば25番ハトメが妥当。
テントシートの大きさが、およそ10㎡以上であれば28番ハトメが妥当
軒先テント、店舗用テントなどは25番