カーテンレール・ブラケットのDIY・施工・取付方法
工場や倉庫、店舗などで活用頂ける業務用ビニールカーテンの取付方法・DIYを詳しくご説明いたします!ビニールカーテンに必須のカーテンレールを使用した取付方法を写真付きでご案内。プロの職人がご説明させて頂きます。ビニールカーテンは、コツさえつかめば、大型ビニールカーテンでも屋内の間仕切りビニールカーテンでも、意外と簡単に取付できますので、チャレンジしてみてください。
- STEP.1取付方法を決める
- STEP.2ブラケットの取付
- STEP.3レール取付
- STEP.4カーテンを吊るす
カーテン各部品名称
STEP.1 取付方法を決める
ビニールカーテンを取り付ける際に、レールは必須となりますが、このレールを天井や壁、H鋼などに取り付けるためにはブラケットと呼ばれる、取付金具が必須となります。レールを天井などにブラケットを使用せずビスで直打ちするケースも稀に見かけますが、強度が極端に落ちて落下の危険性がございますので、必ず専用ブラケット・レールを使用して下さい。
ブラケットの種類
ビニールカーテン用の専用レールを固定するブラケットは大きく分けて3つございます。カーテンレールの設置場所に合わせてご利用ください。
天井ブラケット
ビニールカーテンレールの取付に最もよく使用するブラケットです。基本的には下から上に向かってビス止めを行います。天井ブラケットは、各レールカテゴリーに必ずございますが素材はスチール、ステンレスなどございます。中型カーテンレールであれば、天井ブラケットSが該当する製品となります。天井ブラケットを使用する場合は、レール長さは開口部より30mm程度短くするケースが一般的です。
壁付ブラケット
壁付ブラケットは天井にむかってビス止めするタイプではなく、真横から正面にビスを打って固定するタイプのブラケットです。天井面に下地がない場合など、C鋼やボード、外壁などに向かってブラケットを固定致します。壁付ブラケットを使用する場合は、中型カーテンレールであれば、Sブラケットが該当する製品となります。壁付ブラケットを使用する場合は、レール長さは開口部より長くするケースが一般的です。
H鋼用ブラケット
天井ブラケットにH鋼などに固定するためのクリップが溶接止めによって一体化した専用ブラケットです。H鋼の下端などに、レールを取り付ける場合、天井ブラケットなどでは肉厚がありすぎてビス止めは困難ですが、H鋼用に使用可能なクリップ付きブラケットを使用すれば簡単にネジを締めるだけでフリーの位置でブラケットが固定できます。H鋼の端部真下にレール芯が来るクリップ付きBタイプ、H鋼のジョイント(フランジ)をよけてレールを取り付けるためのクリップ付きAタイプの2種類に加え、H鋼の厚みによって異なるブラケットもございます。中型レール一覧のブラケット一覧をご覧ください。
取り付け方法は、先にH鋼にブラケットを取り付けてから最後にレールを付ける方法でも、先にレールにブラケットを一定間隔でセットしてからH鋼に取り付ける方法でも、いづれでも結構でございます。10mmのレンチ、スパナ、インパクトなどを使用してしっかりと固定してください。
STEP.2 ブラケットの取付
取付方法をを選んだあとは、ブラケットの取付位置の確認と、使用するビニールカーテンの重量に合わせてどのカーテンレール・ブラケットのクラスを使用するかを決めます。(※ビニプロでは最適なレール・ブラケットなどの選定から数量計算も無料で承っております。)
ブラケット位置と適正重量
カーテンレールタイプ | 片開き | 両開き |
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D25軽量カーテンレール | 15kgまで | +15kgまで |
手曲げベンダーレール | 30kgまで | +30kgまで |
D30屋内用カーテンレール | 30kgまで | +30kgまで |
D40中型カーテンレール | 50kgまで | +50kgまで |
SG超大型カーテンレール | 200kgまで | +200kgまで |
基本的には、レール端部から100mm以内に端部のブラケットが必要となり、中間は900mm未満となります。しかし、必ずどのような場面でビニールカーテンを使用する時でも900mm間隔で取り付けたり、端部も100mm以内であればどこでも問題ないと言う訳ではございませんので注意が必要です。
例えば、天井が軽天下地のボード天井などで、高さ3m程度ある場合や、軽天の下地位置によっては端部から100mm未満ではなく、端部から50mm位置に取り付けて、2個目のブラケットも200mmや300mm前後で付けておくなどの検討も必要です。端部はカーテンを束ねる重量が最もかかる場所でもあるため、端部から2つ目のブラケットまで900mm未満とするよりも、1つ目と2つ目の間は更に間隔を短くしてブラケットが天井から抜けないようにしっかり止める事も重要です。逆に天井が鉄角やH鋼などしっかりとした下地であれば、端部のブラケットは端から100mm未満、2つ目のブラケットも900mm未満でも問題はございませんが、屋外など風が強い場所であれば、900mm間隔ではなく、500mmや600mm間隔にしておくとより安全性・強度も高まります。
次にどのクラスのレール・ランナ・ブラケット(D25レール、D40レールなど)を使用するかについては、上記の表にも記載の通り、設置場所の環境(屋内か屋外か)、設置高さ(高さ何mあるか)などを考慮して決める必要がございます。レール一覧にも推奨高さ・環境など記載しておりますので、ご参考にしてください。
屋内=およそ600~900mm間隔
屋外=およそ500~800mm間隔
ブラケットを取り付ける
レールやブラケットの種類(クラス)が決まり、ブラケットの取付位置も決まりましたら、実際にブラケットを取り付けます。ブラケットの取付方法と、距離が長い場合の取付方法をご紹介いたします。
ブラケットの取付手順
下記手順写真は天井ブラケットSを使用した場合の写真ですが、壁付ブラケットも同様に、ブラケットについているスライドする部分のネジをゆるめ、指定の位置にブラケットをビスなどで固定致します。使用するビスは、設置する素材に合わせたビスをご使用ください。
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- STEP.1
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ビス(4mm)で止め固定
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- STEP.2
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スライドを緩める
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- STEP.3
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レールを爪に入れてスライドし、ネジを締める
距離が長い場合
間口の距離が長い場合や、ブラケットの取付位置でまっすぐラインを通す基準がない場合などは、最初と最後のブラケット2つを先に位置を出して取付、ブラケット先端にSTEP.1のように水糸を張ります。あとは、水糸のラインにそって途中の中間に付けるブラケットを糸に合わて取り付ければ、まっすぐにラインが出せます。
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- STEP.1
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最初と最後のブラケットに糸を取付ける
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- STEP.2
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位置、たるみを確認
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- STEP.3
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中間のブラケットを取付ける
レールジョイントを設置する場合
レールジョイントを設置する場合は、ブラケット部分にジョイントがかからないようにブラケット位置を調整する必要がございます。
使用するビスの種類
使用するビスは、設置する素材によって適切なビスをご使用ください。木であれば木ビス、鉄であればドリルビス、軽天のボード天井であればプラグ付きビスや軽天用ビスを使用して下さい。ビス穴が決まっておりますので、天井用ブラケットの場合は4mmの皿ビスを使用して下さい。(ナベビスを使用するとレールが入りません)
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- 下地が鉄骨の場合【ドリルビス】
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- 下地が木材の場合【木ビス】
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- 下地がコンクリートの場合【コンクリートビス】
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- 下地が軽天の場合【軽天ビス】
- 天井付ブラケットは必ず皿ビスを使用
- 天井用ブラケットの場合、ナベビスを使用するとレールが入らないため、必ず4mmの皿ビスをご使用ください。
STEP.3 レール取付【ビニールカーテンDIY・取付方法】
ブラケットを取り付けた後は、次にカーテンレールをブラケットに取り付けます。レールの長さによってはジョイントを取付ける必要がございます。
レールの長さを決める
レールの長さの決め方は、片開きか両開きかによって多少異なります。又、間口4mを超える場合は、レールの最長が4mまでとなりますので、レールのジョイントが必要となります。(以下参照)
天井付レールの場合
両開きビニールカーテン
【両開きカーテンの場合】
両開きカーテンの場合、中央から引き分けにするのが一般的ですが、左右の端部どちらかはカーテンが動かないように、押さえバー(フラットバー)などを使用してビス止めで固定するのが一般的です。(マジックテープなどでもOK)レールの端部を左右どちらか30mm程度隙間をあけてレールをカットして取り付ける事で、レール取付後にランナーを出し入れしたり、カーテンの交換も容易に行えるため、30mmのメンテナンススペースをあけておくと便利です。(※短くした方は必ずストッパーを入れてください。)
※メンテナンススペースをあける場合、サイドポールをご利用の場合はストッパーを間仕切りソケットへ変更いただくか、ランナーを間仕切りランナーではなくワンタッチランナーS+U継金具をご利用ください。
片開きビニールカーテン
【片開きカーテンの場合】
左右どちらかだけに開け閉めする場合、カーテンの左右どちらかの片側端部は動かす事がない前提となりますが、上記の両開き同様に、閉める方向の端部はレールが柱や壁に当たるようにして、もう反対側は柱や壁から30mm程度レールを短くしておくと30mmのメンテナンススペースが使えて便利です。
※メンテナンススペースをあける場合、サイドポールをご利用の場合はストッパーを間仕切りソケットへ変更いただくか、ランナーを間仕切りランナーではなくワンタッチランナーS+U継金具をご利用ください。
サイドポールご利用時のご注意
メンテナンススペースをあけてカーテン端部にサイドポールをご利用の場合は、ストッパーを間仕切りソケットへ変更いただくか、ランナーを間仕切りランナーではなくワンタッチランナーS+U継金具をご利用ください。
横幅4m以上の場合
間口が4mを超える場合はレールをジョイント(連結)する必要がございます。(※レールは最大で4mまでしかございません)仮に開口部の間口が5mとした場合、3mのレール1本と2mのレール1本をご注文頂き、合わせてジョイントピン2本と継カバー1個を合わせてご注文下さい。(ジョイントピンは1本単位での販売ですのでご注意ください)
ジョイントの取付方法
ビニールカーテン用レールのジョイントを行う際、必ずレールとレールの中心に継カバーがくるように意識して取り付けてください。先に取り付ける1本目のレールに、予めジョイントピンと継カバーを入れておくと便利です。(2本目をつなげてから予め入れておいた継カバーをスライドしてネジを締める)ジョイントは、1ヶ所につき継カバー1個、ジョイントピン2本が必要ですので、D40レールであれば、必ず同じシリーズの継カバーをお選びください。
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- STEP.1
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継カバーは予めどちらかのレールに差し込んでおきます。ジョイントピンはレール穴に差し込み、ゴムハンマーなどで叩いて入れておきます。
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- STEP.2
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1本取り付け後に先にランナーを入れておきます。(先にカーテンを全て入れてしまっても問題ありません)
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- STEP.3
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継カバーをジョイント部の真ん中に移動し、ネジをプラスドライバーでしっかり固定します。締めすぎるとネジが折れてしまいますのでご注意ください。
ジョイント方法
レールタイプ | 継カバー+ジョイント (またはローレットジョイント) |
TOPカバー+ジョイント (またはローレットジョイント) |
インナージョイント | |
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ジョイントイメージ | ||||
SG | 〇 | 〇※ | ― | |
XG | 〇 | 〇 | ― | |
D40 D30 |
ステンレス | 〇 | 〇 | 〇 |
スチール | 〇 | 〇 | 〇 | |
アルミ | 〇 | 〇 | ― | |
隙間シート | ― | 〇 | ― | |
D25 | ― | ― | 〇 | |
キャリーベンダー | ― | ― |
※「D40ステンTOPカバー」または「D40・TOPカバー」をご使用ください。
STEP.4 カーテンを吊るす【ビニールカーテンDIY・取付方法】
ビニールカーテンを吊るす作業ですが、間口が4m以上ある場合は先にレールジョイントの部分でも記載した通り、1本目のレールを入れた後に、2本目のレールを入れる間にビニールカーテンを先に全て吊るしておくと便利です。間口が4m未満の場合は、レール1本しか使用しない場合もございますので、そのような場合は、左右どちらかのメンテナンススペース部分から最後にランナーを入れても結構でございます。
方法は特に決まりはありませんが、先にハトメの数だけのランナーを入れておく方法か、予めビニールカーテンのハトメにランナを付けてからレールに入れる方法など、お客様のやりやすい方法でかまいません。
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ジョイントがある場合は、2本目のレールを入れる前にビニールカーテンをすべて吊るしておく。
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先にランナーをすべて入れておく方法もあります。
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カーテンにランナーを付けてから入れる方法。
レールとカーテン端部について
レールストッパーは、設置場所やレールのメンテナンススペースの有無などによってお選びください。メンテナンススペースがある場合、ランナーが抜け落ちないように必ずキャップストップなどをご利⽤ください。また、レール端部100mm未満でブラケットが付けられない場合などは壁付ソケットなどご利⽤ください。注意点として、必ず同じシリーズ・クラスのレールにあったストッパーをご使用ください。(例 D40スチールレールであれば、D40レール内にあるストッパーから選ぶ)
※メンテナンススペースをあける場合、サイドポールをご利用の場合はストッパーを間仕切りソケットへ変更いただくか、ランナーを間仕切りランナーではなくワンタッチランナーS+U継金具をご利用ください。
- 壁付ソケット
壁面部に、カーテンレールの端部を固定したい場合に使用します。壁面部のビス穴で固定し、ランナーが抜け落ちるのを防いで両端部をしっかり固定できます。
- キャップストップ
カーテンレールの両側から、ランナーが抜け落ちないようにするために使用します。Sカン(別売)でビニールカーテンをサイドに固定することができます。
- 中間ストップ
ビニールカーテンの分割部分などランナーを止めたい場合に使用します。取付も簡易的ですので、ランナーを止めたい場所に何度でも取付、変更ができます。
可動側端部(カーテンを閉める側)
閉める方向の先頭サイド部分は、常に手で持って開け閉めさせる可動側となりますので、間仕切りサイドポールなどを使用して、取手やマグネットなどのオプションを付けると利便性が高まり、快適にビニールカーテンや間仕切りカーテンが利用できます。
- 片開き・間仕切りポール
- 両開き・間仕切りポール
固定側端部(カーテンを束ねる側)
固定する端部は、押さえバー(フラットバー)などを使用して壁や柱にカーテン端部を固定します。マグネット加工やマジックテープ加工をカーテンに施して使用するなどの方法もございますのでご予算などに応じてお選びください。
- 押さえバー固定
(フラットバー) - ビス止め固定
(両面テープ併用) - マグネットゴム
(縫製加工) - マジックテープ
(縫製加工)
オプションの活用方法
ビニールカーテンや間仕切りカーテンなどは様々なオプションを活用する事で、より快適に機能性を高める事が可能となります。利用場所やご予算に応じてご検討ください。例えば、カーテンと地面との隙間を塞ぎたい場合には、スカート加工などを施したり、レールとカーテンとの隙間にはフリルを取り付けたりする事で隙間風や防塵対策としてご利用頂けます。
カーテンレールを使用しない場合
カーテンレールを使用せずにつっぱり棒などのパイプに通して利用するパイプ用ハトメ加工や、パイプ通し用の袋加工のオプション加工がございます。スチールラックに超強力マグネットを取り付けてカーテンを設置する、超強力マグネット(ネジ式)や、超強力マグネット(ツメ式)もご利用いただけます。ビニプロではシチュエーションに対応したオプションを豊富にご用意しております。ぜひご活用ください。
- 超強力マグネットネジ式
- 超強力マグネットツメ式
- パイプ用ハトメ加工
- パイプ用袋加工
スチール棚用マグネットレールセット
ビニプロでは、スチール棚用防塵レールのマグネットレールセットも取り扱っております。レクト24アルミシルバーを採用したカーテンレールとマグネットブラケット、ランナーなどのセット商品です。
マグネットレールセットは軽量スチール棚・中量スチール棚向けのレールセットになります。スチール棚やスチールラックに簡単にレールを設置し、防塵用カーテンを設置できます。マグネットレールセットは工具不要で簡単にセットでき、取り付けることにより商品棚や書類棚、機材をホコリから守ります。