マシン油・機械油が付着しやすい工場や倉庫で、ビニールカーテンを使用する場合、硬化しづらい機能性を持ったビニールカーテンを設置してください。ビニールカーテンに機械油が付着すると、通常の塩化ビニールシートは硬化してしまう可能性があります。
ビニプロでは、硬化しづらい「糸入り透明ビニールカーテン・シートVP-300L」を耐油素材として扱っています。使用場所のサイズに合わせた耐油カーテン・シートをご要望に合わせて、1枚・1点からサイズや仕様などオーダーメイドにて製作・加工を承っております。
耐油ビニールシートの特徴
耐油素材は、柔軟性を維持するために可塑剤を多く含んでいます。可塑剤とは、塩化ビニル樹脂を柔らかくするために添加する物質のことで、耐油素材は通常のビニールカーテンより可塑剤を多めに添付しています。そのため、油が付着した場合でも硬化しづらく柔軟性を保つことができます。
可塑剤は、熱や紫外線により気化・流出してしまうといった性質を持っています。耐油素材は、通常のビニールシートより多めに可塑剤が入っているため、屋外で使用すると可塑剤が抜けてしまい硬くなってしまいます。耐油ビニールシートは、屋内でご使用いただくようお願いいたします。
ビニプロで扱う耐油素材は糸入り透明ビニールシートの「VP-300L」のみとなっています。耐油性能を高めるため、柔軟性を強めに設定された製品ですので、油が付着しても硬化しづらいだけでなく、ビニールカーテンとしてご利用の場合、束ねたときにコンパクトにまとめることができます。
- 耐油ビニールシート「VP-300L」の注意点
- 耐油ビニールシート「VP-300L」は、ビニプロで取り扱う糸入り透明ビニールカーテン・シートの中で唯一防炎機能がなく、工場・倉庫など業務用ビニールカーテンに利用する場合は、注意が必要です。予めご確認の上、ご注文ください。
耐油ビニールシートの利用シーン
耐油素材のビニールシートは、機械油を使用する自転車や自動車の整備や、工場の機械・設備など、オイルや油が飛散するような場所で使用されています。機械油の付着を防ぐための間仕切りシートやビニールカーテンを設置したり、製品などを油の付着から守るビニールカバーにもご利用いただけます。
VP-300Lは厚さ0.3ミリの薄手素材で、透明度が高く視認性の良いビニールシートです。機械や台車のカバーなどにご利用いただく場合、カバーをかけたまま点検作業が行えたり、製品棚などのカバーとしてご利用いただく場合、棚にある製品などをしっかり認識できる透明度のため、カバーを外さずにご利用いただけます。
機械油と耐油ビニールシート
機械油(マシン油)とは、機械の動きをよくするための油のことで、潤滑、防錆、加熱、冷却、洗浄、絶縁といった様々な機能をもった油があります。種類によっては、ひとつで複数の機能をもった機械油もあり、潤滑油の種類だけでも、ギア油、タービン油、スピンドル油、シリンダー油など様々な種類があります。
整備工場など機械油を使用する頻度が高い環境では、意図せず油が周辺に付着してしまうことを防ぐために、耐油素材の間仕切りビニールシートやカーテンの設置がおすすめです。作業時に間仕切りカーテンを閉めることで、機械油の周辺にある棚や製品などへの付着を防ぎ、未使用時はコンパクトに収納することができるため、スペースを取らずに必要な時のみご利用いただけます。
耐油ビニールシートは非防炎素材のため、設置場所の条件に合う場合にご利用ください。