基本のネット（網）の取付け方法

防球ネット・防鳥ネットや転落防止ネットなどで活用頂けるネット（網）の取付け方法・DIYをプロの職人が詳しくご説明いたします。オーダーサイズのネット（網）はコツさえつかめばきれいに取付けることができ、丁寧に取付けすることにより、より長く丈夫に使用できます。基本の取付け方法をマスターすることで長方形や正方形などの四角形だけでなく、立体的なゴルフ練習用ブースや箱型のネットから台形・変形のネット(網)もDIYで取付けることが可能です。ネット（網）の採寸方法はこちらを参照ください。

ネット（網）の採寸方法

STEP.1ネットのクセをとる
STEP.2仮止めする
STEP.3ネットを取付ける

ネット各部品名称イラスト図

取付けに必要な道具

植木ハサミ

ロープをカットするために使用します。普通のハサミでも代用可能です。
ターボライター

カットしたロープ端部のほつれ止めとして使用します。普通のライターやビニールテープでも代用可能です。
結束バンド

ネットの仮止めする際に使用します。ロープでも代用可能です。

取付け用ロープの準備

取付け用ロープ（固定用ロープ）の準備をします。ロープは取付ける長さの3倍程度をご用意ください。取付けやすいよう2m程度ずつカットして用意しておき、ロープの端部はライターやビニールテープでホツレ止めをします。

固定用ロープ

取付け用ロープは2m程度ずつハサミでカットしておきます。
カットしたロープの端は、ビニールテープかライターでホツレ止めをしておきます。

STEP.1　ネットのクセをとる

ネット（網）の納品時は束ねて紐で縛っている状態となりますので、新品の際はヨリ（癖）がございます。きれいに取付けるためには事前に対角の角同士を外側にひっぱりながら広げて、ネット（網）のクセをとります。

ネット各部品名称イラスト図。

STEP.2　仮止めをする

ネットのクセをとったら結束バンドまたはロープで仮止めをしていきます。ネット（網）を張る前に枠全体に仮止めをすることで、取り付けがスムーズに行えます。

枠の角から仮止めしていきます。ロープで仮止めをする場合は、解きやすい結び方で結んでいきます。角の縦・横の両方を結ぶことでズレにくくなります。
４つの角を仮止めしたら、取付け枠の1辺に対して中間部に仮止めをしていきます。仮止めの数は枠の大きさによって調整してください。

STEP.3　ネットを取付ける

ネットの取付けは、角から巻き始めます。始点の結び方やゆるみ・ほつれ対策などの取付けポイントがございますので、取付手順をご確認いただき、取付けます。

ネット各部品名称イラスト図。

ネット取付けの手順

始点を結ぶ【巻き結びとふた結び】
仮止めを外しながら約5㎝ピッチでネットを巻いていき、約5回巻いたら固定をする【ゆるみ・ほつれ対策】
ロープが足りなくなった場合は連結する【テグス結び】
角は縦・横方向に固定する【ゆるみ・ほつれ対策】
3辺目から4辺目はテンション（張り）のかかり具合やゆがみを調整しながら巻いていく
終点を結んで完成【巻き結びとふた結び】

始点を結ぶ【巻き結びとふた結び】

巻きはじめの始点を結びます。仮止めを解いて「巻き結び」と「ふた結び」でしっかりと固定します。終点も同じ結び方になります。

巻き結びの手順

ふた結びの手順

ロープを巻いていく

始点を結びましたら取付け用ロープで巻いていきます。始点を決めた角から巻きつけていき、仮止めを外しながら枠とネットを約5㎝ピッチでクルクル巻いて固定していきます。テンションのかかり具合やゆがみを確認しながら、約5回ごとに【ゆるみ・ほつれ対策】を施すと途中で緩まずしっかり巻き付けることができ、ほつれた際の伝線や摩擦による消耗も防げます。