耐寒(厚手)の糸入り透明ビニールカーテン・シート(VP-530C)の素材説明
VP-530Cの耐久性・耐候性について
VP-530Cの耐寒(厚手)糸入り透明ビニールカーテン・シートの耐久性につきましては、厚手素材(0.53mm)ですので、一定の強度・耐久性がございます。工場や倉庫でのビニールカーテンなど、常温環境下であれば、530Cは耐寒素材で不向きですので、そのような場合は、通常のVP-550Aなどをご利用下さいませ。
耐候性につきましては、基本的には耐寒性の機能を持つビニールは、マイナス温度下(最大マイナス30度)では柔軟性を維持する特徴がある反面、高温の環境下(日差しなどが強くあたる場所)などでは、柔軟性が低下していきますので、通常の厚手の糸入り透明より劣ります。
VP-530Cの柔軟性・質感について
耐寒性機能を持つビニールの特徴は上記でもご案内した通り、通常のビニールよりも柔軟性を持たすために可塑剤(かそざい)と呼ばれる成分を多く練り込まれて製造されており、同じ厚みの糸入りビニールと比べて非常に柔軟性がございます。
しかし、日差しなどがあたる高温環境下においては、柔軟性を維持するための可塑剤が抜け出ていくため硬化してしまいます。食品工場や冷凍倉庫・冷蔵倉庫などの間仕切りとしてや、ビニールカーテンとして利用頂く場合であれば、こちらの耐寒素材をご利用下さいませ。(更に薄手の耐寒糸入りはVP-350Cがございます)
VP-530Cの透明度・視認性について
VP-530Cの透明度は、薄手の耐寒糸入りビニールVP-350Cに比べて若干曇りがかった印象がございます。ほんのわずかですが、以下のように、透明ビニールの中に薄い線状の点線が浮かんでいる事があり、遠目から見た際も、若干曇りがかった印象がございます。
しかし、ビニールの反対側にいる人・物の存在は十分に認識できる程度ですので、業務用ビニールカーテンとして十分にご利用頂けます。薄手と比べて、透明度が劣る点以外は、厚手で強度もありますので大き目のビニール間仕切りカーテンなどを取り付ける場合にはおすすめです。
VP-530Cの主な使用用途について
主には、耐寒素材ですので食品工場や冷凍・冷蔵倉庫などの空調対策・管理用の間仕切りシートなどがオススメです。フォークリフトが通る場所や、通行が頻繁な通路などであれば、のれん式ビニールカーテンなども耐寒素材がございます。その他、冷凍・冷蔵環境下で使用する台車、カゴ車などのカバーにも最適です。
VP-530Cの機能性について
防炎 | 自己消化性により燃え広がりを抑える難燃機能。業務用には最低限必要な機能性。 | |
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防水 | 雨天時や水に濡れても素材を通過する事なく水を防ぎます。 | |
耐寒(-30℃) | マイナス30℃の環境下でも硬化せずに使用できるビニール素材。 | |
UVカット | 有害な紫外線を90%前後カットするビニール・シート素材。 | |
屋外対応 | 屋外や屋外に面する環境下で利用可能なビニール・シート素材。 |
※機能性の詳細情報は、ビニール・シートの機能性一覧をご覧ください。
【厚み0.53mm】耐寒(厚手)の糸入り透明ビニールカーテン・シート素材 VP-530C
マイナス30℃の環境下でも、ビニール素材が硬化(硬くならない)せずに柔軟性を維持したままご利用頂ける耐寒性の糸入りビニールカーテン・シート。耐寒素材とは、「防寒用」などと同じように宣伝している販売店などもございますが、厳密には大きく異なります。防寒用とは、防寒用ビニールカーテンのように屋外使用を前提とし、外気(冷気)などの侵入を低減させるためのビニールカーテン(屋外で使用できるビニールカーテン)となりますので、防寒用と耐寒用は異なります。
耐寒用ビニールカーテン・シートとは、可塑剤と呼ばれるビニールに柔軟性を持たせる成分を通常よりも多く練り込み、ビニールを製造するため、通常の防炎機能だけを持つ同じ厚みのビニールと比べても耐寒素材は非常に柔らかいのが特徴です。そのため、冷凍庫や冷蔵庫内などで使用しても、通常のビニールですとすぐに硬化しますが、可塑剤を多く含む耐寒素材は柔軟性を維持致します。その反面、太陽光などから発する紫外線などを受ける環境下で使用し続けると、可塑剤がビニールから徐々に抜けて行き、ビニールがべたついたり、油っぽくなる現象が起きてしまいますので、ご注意くださいませ。こちらのVP-530Cは屋外で使用できる厚みがございますが、炎天下などの強い紫外線が当たる場所ではオススメしておりません。