劇場・ライブハウス向けの防炎ビニールカーテン
【プロ担当の専門情報】ご購入前に知っておいていただきたい、ビニールカーテン豆知識を多数掲載しています。
劇場・ライブハウス・その他ホールやステージ向けの防炎ビニールカーテンの透明度について掲載しています。
- この豆知識の目次
- ライブハウスや劇場がビニールカーテンを設置し営業再開
- ビニールカーテンが利用される場所
- 防炎素材のビニールカーテンはステージが見えにくい?
- ライブハウスでは防炎生地の使用が必須
- 本来の防炎素材は透明度が低い
- 視認性の高い防炎ビニールカーテンについて
- アキレスフラーレ
- セイデンクリスタル
- アキレススカイクリア
ライブハウスや劇場がビニールカーテンを設置し営業再開
2020年の前半は、新型コロナウイルスの影響で多くの施設が営業を自粛していました。中でもライブハウスや劇場などは、観客が多く集まったり大声を出すこともあるため、ステージ上や客席での飛沫感染リスクが高い施設とされていました。
自粛要請の解除後、ライブハウスなどが徐々に観客を入れての営業を再開し、出演者や発表者からの飛沫感染を防ぐためにビニールカーテンを設置するところが多くあります。また、各地の学校も生徒が集まるようになり、体育館のステージなども利用されるようになります。
ビニールカーテンが利用される場所
- 劇場の舞台
- ライブハウス
- コンサートホール
- 公民館のステージ
- 学校の体育館のステージ
- ライブステージのある飲食店
防炎素材のビニールカーテンはステージが見えにくい?
現実に「第四の壁(※)」ができてしまったことにより、以前と同じように生の舞台を観ていても、ビニールカーテンの仕切りが気になってしまうという問題があります。
※「第四の壁」…舞台の手前、観客席側の境界線に見えない壁があり、舞台上はその壁によって囲まれた別世界であるという概念
商業施設などでは消防法によって防炎素材や不燃素材のビニール生地を使用するよう定められている場合がありますが、実は、ビニールカーテンの透明度には素材が密接に関わっています。
ライブハウスでは防炎生地の使用が必須
防炎防火対象物内における間仕切りシートやビニールカーテンの設置は、原則的に防炎素材の使用が必須とされています。また、環境やエリアなど場合によって不燃シートなどの使用を命じられるケースがあります。防炎性能がないと消防法に抵触し指導や是正勧告を受ける可能性があります。
消防法についてくわしくはこちらの豆知識「ビニールカーテンの消防法について」をご覧ください。
非防炎ビニールカーテンで起きた火災事例
非防炎の飛沫防止ビニールカーテンを設置した店舗のたばこ売り場でライターに火をつけたところ、ビニールカーテンに引火するという火災事故が発生しました。
非防炎素材のビニールカーテンは一度火がつくとあっという間に燃え広がり、ビニールカーテン周囲の広範囲に燃え移ってしまうおそれがあります。被害の拡大を防ぐためにも、消防法で義務付けられている施設では防炎素材のビニールカーテンを使用する必要があります。
非防炎・防炎・不燃生地の特徴についてはビニールカーテンの防炎と不燃の違いについてをご覧ください。
本来の防炎素材は透明度が低い
防炎材を含有した素材のほうが、透明度が低くなるという特徴があります。
劇場やライブハウスなど、火災が起きた際に被害が大きくなることが予想される建造物などでは、防炎性能を有するビニールカーテンを設置しなければならないという事情があります。もしも設置した防炎素材のビニールシートの透明度が低ければ、舞台を鑑賞する際に見えにくい、見えるけれどもカーテンの存在が気になる、といったジレンマが起こります。
では、防炎素材でありながら視認性の高い、理想的な透明ビニールシートはないのでしょうか?
視認性の高い防炎ビニールカーテンについて
非防炎素材にくらべて透明度が低くなりがちな防炎ビニールですが、高い透明度を維持した製品もあります。
防炎素材のビニールシートは、一目で防炎素材であることが区別できるように、製品名などのロゴを等間隔に印字してあるものが多く見受けられますが、セイデンクリスタルなどは印字が半透明で目立ちにくくなっています。
また、印字のないビニールシートを加工した製品には、防炎品であることを証明する防炎シール・ステッカーなどを角に貼り付けるため、等間隔に印字されたロゴと比較して目立たず、ほとんど気にならないでしょう。
※シートのみ切り売りの場合には防炎シールは付属しません。(カーテン加工製品のみ)
アキレスフラーレ
厚手と薄手の素材があり、視認性を確保したい場合には薄手、屋外で利用する場合には、より耐候性のある厚手タイプをおすすめします。
生地そのものに、防炎フィルムであることがわかるように印字されています。切り取るサイズによって印字の位置が変わります。カーテンに加工する際には、どの位置にいくつ印字が入るかを指定することはできません。
セイデンクリスタル
アキレスフラーレとは異なり、半透明の印字です。また、セイデンクリスタルは帯電防止の機能性も持っており、ホコリを寄せ付けにくくなっています。本来は電子部品・精密機器の製造工場など、静電気対策が必要な場所向けの製品ですが、ホコリの付着によって視認性が落ちることを防ぐ効果も期待できます。
アキレススカイクリア
防炎素材で高い透明度を維持し、かつ印字のない製品です。カフェやレストランといった飲食店の窓がわりの間仕切りとしても使用されています。これまで防炎の透明ビニールは、屋外では変色などの影響がありましたが、アキレススカイクリアは屋外での耐候性をあわせもった機能性を実現しました。野外ステージや物販列・会計の仕切りなど、屋外での利用には耐候性のある生地がおすすめです。
とくにライブステージなどで使用するビニールカーテンは透明度が重視されますので、輸入品など安価なビニールではなく、透明度の高い国産メーカーシートのご利用を推奨いたします。
- ビニプロのビニールカーテン、シート類は全て日本防炎協会による認定を受けた防炎基準をクリアした高品質の国産材料のみ使用しております。
- ビニプロでは業務用専門店ですので、住宅向けの「非防炎」ビニールの取扱いは一部のみとなっております。
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