防虫ビニールカーテンの機能性ついて
【プロ担当の専門情報】ご購入前に知っておいていただきたい、ビニールカーテン豆知識を多数掲載しています。
防虫ビニールカーテンの機能性についての豆知識。防虫ビニールシートを使用したビニールカーテンなど、そもそも「防虫」とは何か?をご説明いたします。
- この豆知識の目次
- 防虫ビニールカーテンとは
- 何故、虫は光に誘引されるのか?
- 防虫効果は波長カットが最大のポイント
- UVカットのビニールは全て防虫機能がある?
- 可視光線・透光率による防虫効果
- 糸入り透明の防虫カーテンの効果は?
防虫ビニールカーテンとは
防虫ビニールカーテンなどの概念は、「虫を誘引しない・誘引しにくい」効果を持つ機能性ビニールの事を示しております。建物内の電気・光などに誘引される虫を呼び寄せにくくするには、虫が感知しやすい光の波長に関係がございます。また、ビニール素材自体に虫が嫌がる成分を練り込んだ塩ビ素材なども防虫ビニールとなります。
何故、虫は光に誘引されるのか?
防虫ビニールなどの防虫効果が発揮される虫とは、「正の走光性を持つ虫」となり、その他の虫などには効果がございません。(正の走光性とは、光に向かって近づく特性を持つ虫を示します)
逆に、正の走光性を持つ虫以外(負の走光性)に対しては、光とは逆の方向に動く特性があるため防虫対策は必要ございませんが、正の走光性を持つ虫に対して防虫対策などが工場や倉庫、店舗などで求められます。
それでは、なぜ建物などの電球などから発する光などに虫が集まるかについてですが、基本的には人間のような視力は虫にはないため、可視光線(紫外線)などに誘引されて虫が集まります。
また、ビニールカーテンなどでもオレンジの防虫カーテンが多い理由は、実際は色で大きな防虫効果があるのではなく、光の波長(可視光線)に関係しております。一般的には、360ナノメートル(nm)の波長をピークとする紫外線領域に最も走光性を持つ虫が反応すると言われており、防虫ビニールカーテンや間仕切りシートなどは、この波長をどの程度カットできるかが最大のポイントとなります。
上記はイメージとなりますが、食品工場や機械工場、倉庫や店舗などで防虫ビニールカーテンなどを取り付ける際は、上記のように走光性を持つ虫をどれだけ誘引する光の波長をカットできるかどうかが重要なポイントとなります。
防虫効果は波長カットが最大のポイント
オレンジ色の防虫ビニールカーテンだから効果があるのではなく、この誘引の原因となる光の波長をどれだけカットできるかが最大のポイントとなります。
安価でネット通販やホームセンターなどで売られている防虫ビニールカーテンなどは、単純にオレンジ色だから防虫と謳っている事も多く、実際には光の波長(紫外線領域)360nmをピークとする部分をカットできていない素材やシートも多くございますので、注意が必要となります。
UVカットのビニールは全て防虫機能がある?
UVカットなど、紫外線カット機能を持つビニールシートや、ビニールカーテンなどを全て一律に防虫機能を持つと謳っているような場合がネット通販などでもございますが、実際は、以下のように走光性を持つ虫が誘引されやすい紫外線領域の範囲内の光をどれだけカットできるかによりますので、UVカット機能があるからと言って、全てが防虫機能を持つとは限りません。
可視光線・透光率による防虫効果
99%のUVカット機能を持つビニールシートなどは、防虫効果がございますが、逆にそれ以下のUVカット率であれば防虫効果があるかどうか以下の表の可視光線・透光率などによって異なります。重要なのは以下のように300~400nm(ナノメートル)の紫外線領域をどれだけカットできるかによって大きく防虫効果も異なります。
糸入り透明の防虫カーテンの効果は?
例えば、当店の防虫機能を持つ人気の糸入り透明ビニールカーテン防虫のVP-350Bなどは、虫が最も反応する300~400nm(ナノメートル)の光(波長)をほぼ0%近くまでカット致します。420nm~を超える波長(紫外線)は通しますが、走光性の虫が最も波長を認識する360nmピークあたりの紫外線領域はカットするため、虫を呼び寄せにくい防虫効果がございます。
上記のように、ビニールカーテンに加えて、レールとカーテンとの隙間部分もフリルを取り付ける事で、更に高い防虫効果が期待されます。
当店ではレールとビニールカーテンの隙間を塞ぐ、フリルの製作や、地面とビニールカーテンの隙間を塞ぐスカート加工など特注オプション加工による製作なども承っております。
また、上記の350Bの糸入り透明以外でも、クリアな糸入り透明ビニールで耐候性(屋外で紫外線に対する耐性を持つ素材)機能を持つ350Hや、550Hなども紫外線を99%カットするため、防虫効果がございますので、オレンジ色では視認性が悪くなるので使いづらい場合などは、耐候糸入り透明ビニールの350H、550Hなどをお選びくださいませ。(屋外でも利用可能です。)
※300A、350A、380A、530A、550Aなどは紫外線カット率90%前後ですので、弱UVカット機能はございますが、370nm(ナノメートル)~紫外線透過率が高くなるため、防虫ビニールカーテンの機能性はございません。
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