養豚場における防鳥ネット・防護柵設置の義務化
【プロ担当の専門情報】ご購入前に知っておいていただきたい、獣害防止ネットの豆知識を多数掲載しています。
防鳥ネットは、カラス・スズメ・鳩などが入らないように対策するためのアイテムです。近年、豚コレラ感染イノシシの確認地域が拡大しているなか、野生鳥獣による感染被害が深刻な問題となっています。養豚場ではウイルス感染防止のため防鳥ネット設置が進められ、その効果が期待されています。
野生鳥獣による養豚場の被害防止対策
豚コレラは豚やイノシシが感染する病気であり、強い伝染力と高い致死率が特徴です。( ※豚コレラが人に感染することはありません。)令和2年11月1日以降、飼養衛生管理基準の改正に伴い、養豚場における防護柵と防鳥ネットの設置が義務付けられることになりました。
ワクチンだけでは豚コレラの発生を100%防ぐことは出来ませんので、衛生管理区域の境界に防護柵、畜舎・飼料保管庫・死体保管庫等に防鳥ネット(目安:網目の大きさ2cm以下) の設置など、野生動物侵入防止対策をしっかり実施する必要があります。
※豚コレラに感染したイノシシが発見・捕獲された地点から半径およそ10km圏内の養豚場など、地域によって敷設費用の補助が受けられる場合がありますので、各自治体の発表する最新の情報もあわせてご確認ください。
畜産農家への豚コレラの感染経路
ウイルスの侵入方法についてご紹介します。
野性鳥類による侵入
感染した野生イノシシの排泄物や死骸などをついばんだスズメやカラスなどの野鳥を介して、農場内へ侵入
小動物による侵入
感染したイノシシの糞便がネズミやタヌキなどの小動物にくっつき、農場内へ侵入
感染したイノシシの侵入
感染したイノシシ自身が餌を求めたり発情したりして、農場内へ侵入
人による侵入
ウイルスを含んだ糞が、人の手や靴・衣類・車両のタイヤなどにくっついて、農場内へ侵入
防鳥ネットで養豚場へ侵入する野性鳥獣をシャットアウト!
豚コレラは伝染力が強く致死率が高いので、ブタが感染すると養豚農家は大きなダメージを受けてしまいます。一般的に豚コレラは、野生イノシシの間で感染を繰り返し増殖していきますので、早急な対応が必要です。
大切な家畜を守るためには、農場内に病原体を持ち込まないことが予防対策の重要ポイントとなります。対象がスズメ等の小鳥も含まれるため、一般的な鳥獣対策以上に高いレベルの対策が必要です。
網目が細かいほど効果が高い
防鳥ネットを設置する際は、対象となる鳥の種類に合わせてマス目の大きさを選ぶことがポイントです。
【マス目サイズ】
20~45mm | カラス・サギ・ウミネコ・鳩に対応 |
---|---|
20~25mm | 鳩・ムクドリ・ヒヨドリ(30cmくらいの鳥)に対応 |
15mm | スズメ・セキレイ(15cmくらいの小鳥)に対応 |
耐久性に優れた素材選び
【材質】
丈夫で腐食の心配がないポリエチレン素材がおすすめです。
【線の種類】
細い糸を編み込みんだヨリ線タイプは、紫外線や摩耗・劣化などへの耐久性に優れています。
【結節タイプ】
有結節は、結び目があるため途中でネットが切れてしまっても結び目で止まり、補修もしやすいためメンテナンスも簡単です。
効果的な防鳥ネットの設置方法
防鳥ネットは隙間なく弛まずピンと張ることが絶対条件ですが、取付部分の耐久性やネット以外の資材の選定も重要となります。
ビニプロでは防鳥ネット設置に必要なレール・ポール、カラビナなどの取付金具、ワイヤーやロープといった各種部材を取り揃えております。
●業務用レール
防鳥ネットを吊るす場合のレール部材です。サイズ・環境に応じて適切なネットカーテン専用のレールをご用意しております。
レール | ブラケット | ランナー |
軽量から大型まで取り揃えています | 天井付け・壁面付けや素材など選べます | 便利なワンタッチランナーが人気です |
●取付金具
防鳥ネットを設置する場合の金具部材です。より高いレベルの鳥獣対策を実現します。
ワイヤー | カラビナ | グランドフック |
スチール/ステンレスで4~8mmをご用意 | 汎用性の高いカラビナはサイズも豊富 | バタつき抑止で固定する際に活躍します |
※ネット(網)カーテン用の業務用レールはこちら
※ネット(網)カーテン用の間仕切りポールはこちら
※ネット(網)取付用金具はこちら
しっかりと防鳥ネットを張れば鳥は侵入できません。それでも鳥が侵入してしまう場合は、以下のような項目をチェックして問題点を改善しましょう。
・防鳥ネットのマス目が大きい
・防鳥ネットの強度が弱く、クチバシで切られてしまう
・防鳥ネットの張り方が甘く隙間から侵入してしまう
・古い防鳥ネットを使用している
・防鳥ネット以外のものを使用している
飼養衛生管理基準適合の防鳥ネット
スズメなどの野性鳥類の侵入を防ぐため、ビニプロでは飼養衛生管理基準で目安とされているマス目サイズ20mm以下の防鳥ネットをご用意しております。
食害も防ぐイノシシの侵入対策【獣害防止ネット】
イノシシなどの害獣は防護柵のほか、獣害防止ネットで侵入を防ぐ手段があります。感染した野性のイノシシは餌を求めたり発情したりして農場内へ侵入します。イノシシは、一度餌場と認識した場所にはあらゆる手段で侵入を試みますので、獣害防止ネットを広範囲に設置し、地面まで垂らし這わせることでイノシシの侵入を防ぎます。獣害防止ネットは、軽量で設置しやすいく侵入防止・被害防止を目的とした高い耐久性・耐候性を持つネットです。
大型動物(イノシシ)侵入防止対策用の獣害防止ネット
イノシシなどの大型動物の防獣ネットの場合は、糸の太さが2.7mm~3.2mm程度の太目の糸を使用したネット(網)をお選びいただく事をおすすめいたします。
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