鳥の種類によって異なる被害と適切なネットの選び方
【プロ担当の専門情報】ご購入前に知っておいていただきたい、防鳥ネットの豆知識を多数掲載しています。
ゴミ荒らしやフンの被害、農作物の被害など鳥の種類によって発生する被害が異なります。それぞれに合わせた適切なネット選びをすることで被害を減らすことができます。被害の内容ごとに、防鳥ネットを使った対策をご紹介しますので、お困りの方はぜひ防鳥ネットを対策の1つとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
カラス・ユリカモメによるゴミ捨て場荒らし対策
ゴミ荒らしの被害でよく聞くのがカラスです。カラスがゴミを漁っている様子を見かけたことがある方も多いと思います。カラスは雑食性で人間が出したゴミの中でも特に生ごみを食料として狙っているケースが多く見られます。頭もよく視力が優れているため、対策をしていないと簡単にゴミ袋を破られて荒らされてしまいます。ユリカモメもカラスと同じく雑食性で、特に冬の時期に生ごみを狙ってゴミ袋を荒らしにやってきます。ユリカモメは何度も同じルートを往復する習性があり、一度覚えられてしまうと何度も被害にあってしまう恐れがあるので、被害にあう前から早めに対策をしておくことが望ましいです。
ゴミが散乱すると景観も悪くなり、悪臭の原因にもなってしまいますので、カラスやユリカモメなどの鳥対策に防鳥ネットを取り入れることをおすすめします。
ゴミ捨て場対策に最適な防鳥ネットは?
ゴミ漁りの対策として使用する場合は、10mm目程度の細かい目のネットを選ぶと効果を発揮しやすいです。カラスやユリカモメのような体長が約40~50cmほどのサイズの鳥の場合、侵入防止の用途であれば37.5mm目のネットでも良いですが、ゴミ漁り対策の場合は、外からつついたり、ゴミ袋を破られたりしないように、細かい網目のネットが安心です。また複数のカラーがあるので、景観に合わせて選ぶことも可能です。
飛散防止ネットの選び方については、ぜひこちらの豆知識をご覧ください。
飛散防止ネットの用途と適したネットの選び方
鳩・ムクドリによる巣やフン被害の対策
鳩は自分のフンがある場所を安全な場所と認識して居座ってしまう習性があり、大量のフンや鳩の群れにより景観や衛生面の問題も発生してきます。鳩の羽毛やフンを媒介として病原菌が飛散したりや寄生虫が寄ってくるという人間の病気に関わる深刻なフン被害や、フンに酸が含まれるため、ベンチや排水溝などの金属部分を腐食させるといった被害もあります。
同じくムクドリも群れで動く習性があり、電線や街路樹に大群で集まったりするため、景観を損ねたり、鳴き声がうるさいなどの被害があります。ムクドリは食害も多く、糖類の含まれる甘い果実などを好み、畑や果樹園、マンションのベランダの家庭菜園にまで食料を狙ってやってきます。また、どちらの鳥も隙間があって雨風が防げる場所に巣を作りやすい傾向にあり、鳩は高所(マンションや駅、高架下など)を好み、ムクドリは一般住宅などの狭い隙間(雨戸の戸袋や軒下、壁の中、屋根裏やエアコンの穴など)を好み、巣作りに絶好な場所と言えます。一度巣を作られてしまうと、安全な場所と認識するので周囲に何度も巣を作られてしまうケースも多く、巣を放置するとダニなどの寄生虫がわいたり、悪臭の原因にもなるので巣を作られないように事前に対策することが大切です。巣作りやフン被害を防ぐには、鳥の種類や用途に合わせた防鳥ネットを使うことが効果的です。
屋上やベランダへの侵入対策に最適な防鳥ネットは?
侵入対策においては、鳥の体長に合わせて、ネットの網目の大きさを選ぶことをおすすめします。糸の太さは細すぎると耐久性が下がるので、基本的に2.0mm以上のものをおすすめしています。
●鳥の種類ごとの適切なネットの網目
対応する鳥の種類 | マス目サイズ |
---|---|
カラス | (体長約50cm)37.5mm ※ゴミ対策の場合は~10mm |
鳩 | (体長約30~35cm)25mm~50mm |
ムクドリ・ヒヨドリ | (体長約24~28cm)25mm ※食害防止の場合は~10mm |
スズメ | (体長約14cm)15mm~25mm※25mm目はスズメの大きさによっては通り抜ける場合があります。 |
木にとまらないよう防鳥ネットを張る場合に適切なネットは?
防鳥ネットには、侵入防止で周囲を囲むように設置する方法と、木などに直接かける設置方法があります。木にとまらないようにしたい場合は、どちらでも対策が可能ですが、対象の鳥の体長に合わせた網目の大きさを選び、糸の太さを2.0mm以上のネットを選んで設置することをおすすめします。
車に鳥の巣を作らせないようにするには?
車のエンジンルームやバンパーの裏に鳥の巣を作られてしまうケースも見受けられます。特にスズメなど体の小さい鳥は侵入しやすく、あたたかく人目につかないので、鳥にとっては都合がい良い場所のようです。車に巣を作らせないようにするには、車に近づかないように、車自体をシートやネットをかけて覆ってしまったり、車を停めている場所に鳥が侵入しないように、侵入防止で防鳥ネットを設置して対策をすることが効果的です。
農作物を荒らすカラス・ヒヨドリに防鳥ネットで対策
カラスは雑食性のため、果樹、飼料作物、穀物など幅広く狙ってきますが、特にトウモロコシやトマト、スイカなどの果菜類、ナシ、ミカン、ブドウなどの果実類など甘いものを好む傾向にあります。また、とても頭が良いため、適切に対策をしていないと簡単に突破されて荒らされてしまいます。
ヒヨドリは寒い時期に南(西日本方面)に移動をしてきますが、寒い時期は餌が少ないため、農作物が狙われやすくなります。カラス同様、糖類の含まれる餌を好み、花や蜜、果物などが被害にあいやすいです。
果樹園の対策に最適な防鳥ネットは?
ブルーベリーやイチゴ、さくらんぼなどカラスやヒヨドリが好みそうな果樹は、特にしっかり対策をしていないとあっという間に食べられてしまいます。空から侵入できる鳥は、ある意味シカやイノシシなどよりも強敵です。まずは侵入されないように、カラス・ムクドリの大きさの鳥であれば、25~37.5mm目のネットを選び、糸の太さを2.0mm以上のネットを選んで設置することをおすすめします。特にカラスはクチバシの力が強いので、ちぎられないために糸の強度が強いものが安心です。空からの侵入を防ぐために、周囲を囲むように設置する方法がおすすめです。設置の際には、たるませない、すき間を作らない、果樹の木から離すといった点に注意して、鳥が入り込みそうな侵入路をつぶしておくことが大切です。
ムクドリとヒヨドリの違いについては、ぜひこちらの豆知識をご覧ください。
果物を狙うムクドリとヒヨドリの生態の違い
ネット(網)のお役立ち情報!Useful information
-
ネット(網)の標準仕上げ
ネット(網)の標準仕上げ・
製作方法についてのご案内! -
ネット(網)の採寸方法
ひと目で分かるサイズの図り方
ネット(網)の採寸方法を掲載中! -
ネット(網)のオプション加工
切り欠き加工・ロープ加工など
豊富な特注オプション加工を掲載!