バッティングゲージの張り方
【プロ担当の専門情報】ご購入前に知っておいていただきたい、防球ネットの豆知識を多数掲載しています。
野球やゴルフなどボールの飛び出し防止によく使用されるネット製品。その中に、バッティング練習などに特化したバッティングゲージという製品があります。サイズや形状も小型なものから大型の物まで様々です。防球用途で使用するネットは、ゴルフボールや卓球ボール向けの細かい網目のネットからサッカーボールやバレーボール向けの網目が大きめのネットまで、強度・網目も様々な種類があります。今回はバッティングゲージについての説明や使用時のポイント、設置方法をご紹介します。自主練習や部活動、趣味、施設や商業施設など安全にスポーツなどが楽しめるように、ぜひお役立てください。
バッティングゲージとは?
バッティングゲージとは、野球やゴルフなどのボールの飛び出し防止のために練習場を覆う立体的なボックス形状のネットのことです。ゴルフ場やグラウンドなどで一度は見かけたことがあるのではないでしょうか。ゴルフ場を覆うような大きなものから、住宅のお庭等でのバッティング練習用など小型のものまで様々な種類があります。野球のティーバッティング・トスバッティングやピッチング練習、テニスのストローク練習・サーブ・ボレー練習、ゴルフ練習などに最適です。集球袋付きでバッティング練習の捕球が楽になるものやバッティング・ゴルフ練習用のターゲットを付けられるものまで、用途に合わせて選ぶことができます。バッティングゲージを設置しボールの飛び出しを防ぐことで、人や物にボールが当たってしまうことを防いだり、バットやクラブを振っている人の近くに不用意に人が接近することを防ぐことができるので、周りの安全性の確保やケガ防止にも役に立ちます。
ティーバッティングネット(捕球ネット)については、こちらをご覧ください。
ティーバッティングネット(捕球ネット)について
防球ネットの必要性については、こちらの豆知識をご覧ください。
スポーツ事故の裁判事例で知る防球ネットの必要性
バッティングゲージの張り方のポイント
バッティングゲージをより効果的に張るためのポイントをご紹介します。項目を分けて、ネットを張るときに気を付けたいことをご紹介しますので、ぜひバッティングゲージを設置する際にお役立てください。
全体的にゆるませて遊びをもたせる
ネットをピンと張ってしまうとボールの衝撃をまともに受けてしまい、摩擦でネットの糸が切れやすくなってしまうため、全体的にゆるませて遊びをもたせるように設置します。ネットが軽くたるむ程度に設置すると、ボールが当たる衝撃を上手く吸収・軽減してくれます。20~30cm程、下のネットが地面に付く程度に遊びをもたせることがポイントです。
長めに垂らしてボールのすり抜けを防ぐ
ネットの長さは地面スレスレの長さにせず、長めに垂らして内側に巻き込むように設置します。そうすることで、ゲージの下の隙間からボールが抜け出ることを防ぎ、正面と側面のネットがたわむため、ボールの衝撃を受けづらくなる効果があります。ボールがフレームにぶつからないように、20cmほど距離をとって余裕を持たせるとより効果が高まります。
野球・テニス用・バッティングゲージ・防球ネットについては、こちらをご覧ください。
野球・テニス用・バッティングゲージ防球ネットについて
正面部分はできるだけ2枚重ねが安心
ボールが直撃する正面などは特にネットが切れやすくなるので、正面部分はできるだけ2枚重ねての使用をおすすめしています。その他にも、野球場やテニスコートのように広いグラウンドの側面など飛び出し防止目的のエリアでは440T/44本/37.5mm、バッティングゲージやオートテニスのゲージ正面など、ターゲット付近でネットに向けて強く打ち込むエリアでは440T/60本/37.5mm目、といった場所ごとにネットの糸の太さ(強度)を使い分けるという方法もあります。野球の防球ネットは一般的には440T/44本/37.5mm目を使用することが多いですが、さらに強度を求める場合は440T/60本/37.5mm目を使用する場合もありますので、使用するボールや使用用途に合わせて選ぶとより効果的です。
バッティングゲージ設置の仕方について
バッティングゲージを設置するときの支柱、フレーム、パイプ、取り付けロープなど、具体的に使用するアイテムをご紹介します。ご自宅用や部活動などで使う場合にも使用できますので、ぜひお役立てください。
バッティングゲージを設置するときの支柱
バッティングゲージを設置する場合、ネットを支える支柱やフレームが必要です。パイプで支柱とフレームを組立て、取り付け用ロープやスプリングリンクでゲージ用のネットを結んだり、吊ったりして設置していく流れが多いです。既存のフレームにネットを特注して合わせることも可能で、支柱やフレームも必要であれば、ネットと合わせて土台になる支柱やフレームを製作して、バッティングゲージを設置することもできます。立体的なゲージ以外にも、カーテン型に固定で設置したり、補給ネットのように一面だけの形でフレームごと動かせるようにするなど、色々なパターンがあります。入り口部分に人が出入りできるように、角部分のみ開け閉めできるようにファスナーを付けたりすることも可能です。
実際のネットの製作事例はこちらをご覧ください。
ネットの製作事例
バッティングゲージを設置するときの金具
バッティングゲージをより安全に設置するには、金具を使ってネットと支柱、フレームを固定することが大切です。また、ネットの端をスプリングリンクやアンカーなどを使ってネットがめくれたり、動きにくいように固定することも安全に使うためのポイントです。他にもカーテンのように開け閉めできるようにしたい場合などは、ワイヤーロープ・ワイヤークリップなども利用すると便利です。
ネットの取り付け金具・部品・ワイヤー類はこちらをご覧ください。
ネットの取り付け金具・部品・ワイヤー類
バッティング練習ネット用ターゲットについて
バッティング・ゴルフ練習用のターゲット(的)を付けることも可能です。バッティングゲージを設置した後に後付けできるので、お好みの高さに取り付けができます。メッシュ生地でできているものもあり、音も響きにくく風を通すためバタつきが抑えられて使用しやすいです。ターゲットにボールが直接接触すると傷みやすくなる場合もありますので、ネットの外側(ゲージの外側)でボールが直接当たらないようにするとより長持ちして生地が傷みにくくなります。
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