スポーツ事故の裁判事例で知る防球ネットの必要性
【プロ担当の専門情報】ご購入前に知っておいていただきたい、防球ネットの豆知識を多数掲載しています。
防球ネットがないとどうなる?注目される安全管理義務
スポーツ施設での競技、学校での部活動、さまざまな場所で球技が行われています。ほかにも公園や自宅のお庭などで、子どもたちがボール遊びをすることも日常生活でよく見るシーンです。
もし、そのような場所で十分に安全対策がとられていないと、直接的・間接的な事故が起こる可能性が高まります。
- 通りがかった人にボールがぶつかり怪我をさせる。脳震盪を起こしたり、失明させるおそれも。
- 窓ガラスや植木鉢などを割ってしまう。花壇の花を潰してしまう。
- ボールに驚いてつまずいたり、ボールを避けようとした人が転倒する。
- ボールを追いかけて飛び出してしまい、交通事故に遭う。
故意のいたずらではないスポーツ中の事故は、プレイヤーよりも事故を防ぐ対策を怠った施設の管理者に、責任が問われることがあります。
実際に起きたスポーツ事故の裁判事例
とくに白熱するスポーツ中の事故は、ボールそのものに勢いがあったり、プレーに集中して周囲への注意がかけてしまうことがあります。プレーに問題がなくても、環境が整備されていないことで事故を未然に防げないケースなどもあり、人に大けがをさせてしまい、裁判沙汰になる場合もあります。いたましい事故のニュースを受け、安全管理義務への意識が高まっています。
「サッカーボール訴訟」(2004年)
小学校の校庭でサッカーをしていた男児の蹴ったボールが塀を超え、オートバイで走行中だった85歳男性が転倒し骨折・入院。寝たきりになった男性は1年4ヶ月後に肺炎で死亡した。最高裁の結審では男児の両親に対する損害賠償請求は棄却された。
- 一審、二審までは男児に過失があり、両親に監督責任があるとされていた。
- ゴール後方にネットを設置するなどしていなかった学校の責任は問われなかった。
両親の監督責任が問われないケースは非常に珍しく、最高裁の逆転判決をもってメディアで大きくとりあげられ、賛否両論の意見が飛び交っていたため記憶にある方も多いかもしれません。学校側の安全配慮について疑問視する声もありました。
野球部の練習中に、硬球が顔面に直撃(2017年)
当時野球部の部員だった男性の顔面に硬式ボールが直撃し、あごや鼻の骨が折れる全治7カ月の大けがを負った。防球ネットに穴が開いており、県が修繕や買い替えをせず安全対策を怠ったとして県を提訴。
- 以前から防球ネットをボールがすり抜けていた。
- 危険性を指摘していたのに何も対策されなかった。
このケースでは、防球ネットを使用していたものの、それが効用を持っていませんでした。メンテナンスの行き届いていない防球ネットでは意味がありません。修繕して穴を塞いでも、ネット(網)そのものが劣化していれば、近い将来またプレー中に穴が空きボールが飛び出すかもしれません。ネットの状態をきちんとチェックし、買い替え時期が来たら新しいものに張り替えることが重要です。
裁判よりも身近な問題?隣人トラブルの原因にも
裁判までは至らなかったものの、小さい被害だからと泣き寝入りしたり、不可抗力なのに責任を問われて困った…という隠れたトラブルは身近なところで起こります。防球ネットひとつで防げる事故やトラブル、訴訟のリスクを再認識しましょう。
市営のテニスコートで隣のグループにボールが直撃
プロの試合会場とは異なり、市営の運動公園など自治体の管理するスポーツ施設では、複数のテニスコートが隣接していることがあります。狭い敷地で隣のコートと距離が近いため、打ち損なったボールが真横に飛んでいき、別のグループのプレイヤーにぶつかる事故がよく起きます。顔面に直撃してメガネを壊してしまったという例もあります。
その場でメガネ代だけ払ってお互い不問、となって丸く収まることがほとんどですが、失明など悲惨な事故になってしまった場合、救済を求めて損害賠償請求をする可能性もあります。そこで、「施設の安全対策が不十分であった」として自治体を被告として提訴されるケースがあります。
初級者などの多い市営コートにおいては、頻繁に、また思わぬ軌道で隣のコートにボールが入る危険性については予測ができることであり、もしコートの間に間仕切りネットがあれば、隣から勢いよくボールが飛んでくるという状況を防ぐことは可能です。プレー中に常に隣のコートに注意し続けることは難しいといえるため、プレイヤーの過失は認められにくいかわりに、施設側の過失に対し責任が問われやすいといえます。
サッカーやゴルフの練習がもとになり引き起こされる隣人トラブル
自宅のお庭で練習やボール遊びをしていて、窓ガラスや植木鉢といった割れ物にボールをぶつけて壊してしまったり、ボールがお隣のおうちの花壇へ飛び込み、きれいなお花が見るも無残な状態に…。弁償して済むものであれば良いですが、思い出の品だったり、時間をかけて育てた植物だったり、取り返しがつかないものもあります。
本当に不可抗力なアクシデントであれば諦めもつくというものですが、日頃からなんの対策もせずに頻繁にボールをぶつけられていたらどうでしょうか。懲りもせず2度3度と繰り返されたら、嫌がらせでわざとやっていると受け取られ、執拗に恨まれてしまう可能性もあります。
さらに、ボールそのものではなく、ボールを追いかけた子どもが勝手に敷地内に入ったり、お庭を踏み荒らしてしまうなど、間接的に起こるさまざまなトラブルも潜んでいます。
ボールが飛び出さないように防球ネットを張ることにより、安全対策になるだけでなく、近隣のお宅にもきちんと配慮しているということが示せます。
ネット(網)の安全性チェック!耐用年数はどのくらい?
ビニプロで取り扱っている防球ネットはいずれも高品質で、糸が太く丈夫な素材です。もちろん使用環境によって耐久性は異なりますが、一般的な張り方でほとんどボールが当たらない場合、およそ10年ほどでお取り替えされるお客様が多いです。よく使用される場合で2〜3年でのお取り替えが目安となります。
また、ネット(網)はどれもグリーンが人気のカラーとなっていますが、実は黒いネット(網)は紫外線に強く、また目立ちにくくあまり景観を損なわないため、屋外に設置するのに向いているカラーです。
ネット(網)のお役立ち情報!Useful information
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