防球ネット導入のメリットと選び方のポイント
【プロ担当の専門情報】ご購入前に知っておいていただきたい、防球ネットの豆知識を多数掲載しています。
体育館やグラウンド、スポーツ施設など、あらゆる球技のスポーツができる場所には、安全対策のため防球ネットの設置が必要となります。体育館の間仕切りとしてネットを使用するほか、ゴルフ練習場や野球のバッティングセンターなど限られたスペースでスポーツをする場合、事故防止のため施設の外にボールが飛び出さないよう対応しなければなりません。
防球ネットには様々な種類があるため、使用場所やスポーツによって適切なネットが異なります。防球ネットの導入を検討されている方や張り替えを検討されている方に、防球ネットのメリットと選び方をご紹介いたします。
- この豆知識の目次
- 防球ネットを導入する3つのメリット
- 【防球ネットのメリット1】ボールによる被害を抑えられる
- 【防球ネットのメリット2】フェンスよりも低コストで取り扱いやすい
- 【防球ネットのメリット3】場所を選ばず使用できる
- 防球ネットを選ぶポイント
- 【防球ネットを選ぶポイント1】網目のサイズ
- 【防球ネットを選ぶポイント2】編み方
- 【防球ネットを選ぶポイント3】強度
- 【防球ネットを選ぶポイント4】カラー
防球ネットを導入する3つのメリット
防球ネットを設置することで、3つのメリットがあります。
- ボールによる被害を抑えられる
- フェンスよりも低コストで取り扱いやすい
- 場所を選ばず使用できる
【防球ネットのメリット1】ボールによる被害を抑えられる
防球ネットを設置することで、ボールを利用したスポーツによる様々な事故を防ぐことができます。
- ボールの人体への直撃
- 場外のボールを追いかけた人と通行人の対人接触
- 場外のボールを避けようとしたことによる転倒、交通事故
ボールを使ったスポーツによる不慮の事故の危険性は多数あります。これらの事故が起こってしまうと、安全管理の義務を怠ったとして、施設の管理者が責任を追わなくてはならない事態となることがあります。
安全対策として防球ネットを設置することはもちろん、劣化した場合は買い替えをしてメンテナンスすることも求められます。
【防球ネットのメリット2】フェンスよりも低コストで取り扱いやすい
屋外でボールの対策をする場合は、フェンスの設置を検討する方もいるでしょう。防球ネットはフェンスよりも設置費用が安く、工期も短いことが多いです。設置やメンテナンスも簡単にできるところも便利なポイントとなります。
スポーツをおこなっている間だけ簡易の対策がしたい場合は、防球ネットのほうが軽くて持ち運びしやすいところもメリットです。
さらに、フェンスの場合は劣化すると切れた部分が尖ってしまい危険ですが、ネットの場合はそのような危険性がないため安全にご使用いただけます。
【防球ネットのメリット3】場所を選ばず使用できる
防球ネットは屋内にも設置しやすいのがメリットです。支柱を立ててブースを作るほか、カーテンのように吊るして利用することもできます。設置の手段が多く、取り外しや移動が容易な取り付け方もあるので、場所を選ばず設置可能です。
防球ネットを選ぶポイント
防球ネットを検討するときは、4つのポイントを確認します。
- 網目のサイズ
- 編み方
- 強度
- カラー
【防球ネットを選ぶポイント1】網目のサイズ
防球ネットは、競技で使用するボールのサイズと網目のサイズが重要となります。ボールに合わせたマス目のネットを選ばなければ、ボールを受け止めることができずにネットの外へとボールが飛び出してしまいます。
野球ボールの場合、直径は6.4~7.5cmのため、37.5mm以下の網目サイズのネットが適切です。一方、ゴルフボールは直径4cmとなるため、野球とは異なり25mm以下の細かい網目サイズが適切となります。細かい網目のネットを選ぶと視界は悪くなりますが、強度が増すので大きな網目のネットより強い衝撃に耐えることができます。
ボールが当たりやすく切れやすい部分にのみ、網目サイズの異なるネットを使用する方法もあります。フットサルコートの場合、地面に近い部分やゴール裏などボールがよく当たる箇所には細かい目のネットを使ったり、ネットを二重にしたり、ターポリン素材にしてしまうなどの工夫をすると長持ちさせることができます。
球技によるそれぞれ適切な網目サイズについては、下記をご確認ください。
【防球ネットを選ぶポイント2】編み方
防球ネットの編み方には主に2種類あります。
- 有結節
- 無結節
有結節は、糸の交差している部分に結び目がある編み方です。結び目があるため、破れが生じても伝線しにくいのが特徴です。また、無結節に比べて衝撃を吸収しやすいため、漁業や野球用の防球ネットなど強い衝撃や摩擦を受ける場面で使用されています。
無結節は、有結節と異なり糸の交差している部分に結び目のない編み方をしています。たるみが少ないので張り上がりが良く、重量が軽くカラーバリエーションが多いのが特徴です。風通しの良い糸目加工で、屋外の人目につく場所で使用されることが多く、テニスコートや野球場、運動場など様々な場所で防球ネットとして使用されています。
編み方に関して、詳しくは「ネット(網)編み方の特徴と選びかた」を参考にしてください。
【防球ネットを選ぶポイント3】強度
防球ネットには強度も必要となります。編み方も強度に影響しますが、主に丈夫さに影響するのは糸の本数です。ビニプロ製品は、「NET440T/36本/25mm」といった表記をしています。この、真ん中に書かれた『36本』が編み込んでいる糸の本数になります。
本数が多いほど強度が増すので、ゴルフボールのように硬いボールが当たり強い衝撃を受ける場合は本数の多いものにするなど、防球ネットを選ぶとき、強度を重視する場合に重要な情報となります。
糸の太さ・本数に関して、詳しくは「ネット(網)太さの単位・糸の本数」を参考にしてください。
●ネットの強度別野球用防球ネットの例
- 軟式野球、小学生リーグ向け:NET440T/44本/37.5mm
- 高校野球向け:NET440T/60本/37.5mm、有結節NET440T/45本/37.5mm
- 大学・社会人リーグ向け:NET440T/90本/37.5mm
【防球ネットを選ぶポイント4】カラー
防球ネットによって景観を損ねないために、カラー選びも大切です。グリーンやグレーのような周りに馴染むカラーを中心に、ブラック、ホワイト、ブルーなど、多色展開しているネットも取り扱っております。ご使用される場所に合わせてネットの色をご検討ください。
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