ビニールカーテンの耐用年数について
【プロ担当の専門情報】ご購入前に知っておいていただきたい、ビニールカーテン豆知識を多数掲載しています。
ビニールカーテンの耐用年数と耐久性についての豆知識をご案内いたします。
ビニールカーテンは塩ビ系材質の糸入り透明ビニール、透明ビニール、防炎シートなど製作されたカーテンが該当し、それらのビニールカーテンや間仕切りシートなどの耐用年数・耐久性や劣化などについて説明いたします。
- この豆知識の目次
- 屋内と屋外で大きく異る耐用年数
- 屋外ビニールカーテンの経年劣化について
- 経年劣化による主な症状
- 屋外用ビニールカーテンの耐用年数例
- 屋外用ビニールカーテンで耐用年数を求める場合
- 屋外用ビニールカーテンに最適な素材
- 糸入り透明ビニールで屋外用に最適な素材
- 透明度のないテントシート生地で屋外用に最適な素材
屋内と屋外で大きく異る耐用年数
ビニールカーテンを使用する際、屋内で使用するか屋外で使用するかによって耐用年数や耐久性は大きく異なって参ります。ビニールの性質上、屋外など紫外線を受け続ける事でビニールを柔らかくしている「可塑剤」が徐々にビニールから抜け出ていくため、硬化していきます。
また、紫外線によってビニールの透明度も損なわれ、徐々に黄変していきます。このように、ビニールカーテンなどのビニールシート素材は、経年劣化が進むことによって耐用年数が徐々に低減してしまいます。
そのため、通常の糸入り透明ビニールカーテンの中でも、耐候性能を持つ素材などをお選び頂く事で、通常よりも長期的な期間をご利用頂ける耐用性に優れたビニールカーテンを製作する事が可能となります。(耐候性=紫外線吸収材など多く含んだ日差しによる劣化を低減させる機能性を持つビニールとなります)
【経年劣化とは?】
時間(年月)が経つにつれて製品の性能が低下することで、通常使用における消耗や、自然に消耗していくこと。
屋外ビニールカーテンの経年劣化について
ビニールカーテンの耐用年数ですが、屋内用で日差しなど紫外線などが当たらないような場所であれば、屋外で使用する場合のおよそ1.3~1.5倍程度使用できる場合が多く、屋外での使用においては屋内使用時に比べて劣化速度は格段に早くなります。
上記のように、直射日光などによって紫外線が当たり続ける事で、透明から白化・黄変していき、7年経過した際には上記のように曇りがかったくすんだ色になってしまいます。
また、ビニール自体も可塑剤が抜け切り、柔軟性がなくなり硬化していきますので、この状態から更に進んでいくと、最後はバリバリにビニール素材が破けたり、硬化して割れてくる状態となります。(正確には塩ビが硬化して割れるイメージです)
経年劣化による主な症状
主に下記の2点が経年劣化の症状として表れてまいります。
- 透明度がなくなり黄変していく(もしくは白く変色)
- ビニールシート自体に柔軟性がなくなり硬化してく(割れる)
屋外用ビニールカーテンの耐用年数例
屋外でビニールカーテンを使用した場合の耐用年数ですが、素材・厚み・種類などによって経年劣化速度が異なりますが、主な指標としては下記の通りとなります。
※上記はあくまでも一般的な目安であり、確約するものではございません。使用する環境、その年の天気、使用頻度やビニールカーテンの仕様などによっても異なりますので、あくまでも参考としてご覧ください。
およそ、糸入り透明ビニールで防炎機能や帯電機能、防虫機能などのみで耐候性機能を持たない素材は5年前後となり、耐候性機能を持つ糸入り透明でおよそ7年前後と言われております。
また、糸入りではない通常のクリアな透明ビニールの場合は基本的には屋内用として推奨しておりますが、屋外で使用した場合には3年を過ぎたあたりから変色が徐々に進んで参ります。屋外でクリアな透明ビニール(糸なし)を使用する場合は、厚みが0.5mmなど厚手素材をお選びください。(アキレスの透明ビニール一覧を参照下さい)
屋外用ビニールカーテンで耐用年数を求める場合
屋外用ビニールカーテンで、糸入り透明などを使用して極力耐用年数を少しでも長く求める場合には、耐候性のあるビニール素材、もしくは透明度などは不要であれば防炎や不燃のテントシートなどご利用ください。
屋外使用時で、経年劣化が加速する条件としては上記の通り、直射日光などによる紫外線、雨風などを受け続ける環境下での使用期間が長いほど劣化は進みますが、素材自体の劣化とは別に、風などを受ける場所でビニールカーテンを使用する際、適切な風対策を行っていない場合は、ビニールカーテン自体への損傷・破損などがございますので、適切な風対策を行うか、強風時は使用しないなどの配慮が必要となります。
屋外用ビニールカーテンに最適な素材
屋外用のビニールカーテンで一定の耐用年数もあり、強度・透明度を求める場合であれば、下記の耐候性の糸入りビニール素材などがオススメでございます。
糸入り透明ビニールで屋外用に最適な素材
ビニプロの中で最も人気の高い糸入り透明ビニール素材ですが、高い強度のシート素材として屋外で利用できる生地も多数取り扱っています。
- 最高グレードの耐候性機能を持つ糸入り透明ビニール VP-550H
- 標準の耐候性能と厚手による高い強度の糸入り透明ビニール VP-080A
- 標準の耐候性能と厚手による高い強度の防虫・糸入り透明ビニール VP-860B
- 最高グレードの耐候性機能と黄変防止・防汚性能を持つ糸入り透明ビニール VP-102W
透明度のないテントシート生地で屋外用に最適な素材
防炎認定を受けた信頼性の高い防炎テントシート素材なら屋外用に最適です。
※ターポリンなどは耐候助剤などを含んでおらず、塩ビ剤などもローグレードのため耐候性はございません。
※耐候性機能とは、耐候助剤・紫外線吸収剤などを通常の糸入り透明ビニールよりも多く含んだ、日差しなどによる紫外線劣化を低減させる素材を示します。VP-102Wなどは耐候性機能に加え、変色や黄変防止などの機能性、防汚機能性を併せ持つ最もハイスペックな糸入り透明ビニールとなります。
ビニールカーテンの耐用年数は、このように使用するビニールシートの素材などによっても大きく異なりますので、ご利用頂く環境、大きさ、用途などお知らせ頂ければ、当店にてご予算に応じた最適な素材のご提案などもさせて頂いておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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