業務用カーテンレールの部品の種類
【プロ担当の専門情報】ご購入前に知っておいていただきたい、ビニールカーテン豆知識を多数掲載しています。
業務用カーテンレールは、ビニールカーテン・間仕切りシート・ネットカーテン・暗幕・器具や製品・エアツール・電線ケーブルなど、様々な吊り下げに利用されています。
業務用カーテンレールを使用し、物の吊り下げや間仕切りとして機能させるためには様々な部品が必要となります。
業務用カーテンレールの設置に必要な部品、物の吊り下げ・可動に必要な部品、レールの延長に必要な部品など、施工性・機能性に優れた部品をご紹介いたします。
- この豆知識の目次
- カーテンレールの取付ブラケット
- 取付ブラケットの種類
- ブラケット取付け間隔
- レールジョイント
- レールストッパー
- ランナー材
- ランナー材の種類
- ランナーの許容荷重
- カーテンレールの天井吊用部品
- 天井吊用部品の種類
カーテンレールの取付ブラケット
ブラケットとは、カーテンレールを取り付ける際に必要な部品で、壁面や天井面へカーテンレールを固定する金具のことです。ブラケットには様々な種類があり、カーテンレールを設置する場所や下地に合わせて使用するブラケットが異なります。
取付ブラケットの種類
壁面付ブラケット | 天井付ブラケット |
---|---|
鋼材や壁の垂直面へレールを取り付ける際に使用します。工具不要でレールの取り付け・取り外しが簡単に行えるワンタッチタイプもあります。 | 平らな天井面や鋼材の下部へレールを取り付ける際に使用します。壁面付ブラケット同様にワンタッチタイプもあります。 |
クリップ付天井ブラケット | パイプ用ブラケット |
H鋼など鋼材など、壁面のようにビス止めできない場所にレールを取り付ける際に使用します。クリップ式のため、鋼材に穴あけせずに簡単に取付けることができます。 | パイプや単管へレールを取り付ける際に使用します。 |
吊ブラケット | |
障害物のある天井や凹凸のある天井へレールを取り付ける際に使用します。レールを中間吊することができ、伸縮吊棒と伸縮吊棒爪とあわせて使用します。 |
ブラケット取付け間隔
ブラケットの取付け間隔については設置場所やレールにより異なりますが、両端部は100mm以内、ブラケットからブラケットの間隔は500mmから900mm以内が目安となります。
レールをジョイントする際は、ジョイント部から50~100mmの位置にブラケットを付けてください。
レールジョイント
カーテンレールの延長に使用する部材は、レール同士をつなぐジョイント・継パーツ(TOPカバー・継カバー)です。工場や倉庫など幅の広い開口部にビニールカーテンなどを設置する場合、カーテンレールの延長が必要となります。ジョイントを使用することで、幅が広いスペースにカーテンレールを設置することができます。
ジョイント・継パーツ(TOPカバー・継カバー)
ジョイントをレールの穴に差し込むことで、レール同士を接続することができます。レール同士を接続する箇所ひとつにつき、ジョイントが2本必要となります。
通常のジョイントのほか、表面に細かい凹凸のある加工が施されたローレットジョイントがあります。通常のジョイントよりもレールが抜けにくく、より確実に接続することができます。また、レールの内側に差し込むインナータイプのジョイントもあります。
継パーツ(TOPカバー・継カバー)は、ジョイント部に被せることで、ジョイント部の保護と強度を持たせることができます。
カーテンレールを延長する場合は、カーテンレールの種類や設置環境に合わせて、ジョイントを一緒にご使用ください。
レールストッパー
カーテンレールの端部(エンド部)に使用する部品で、ランナーの落下を防止します。端部だけではなくカーテンレールの中間に使用するストッパーもあり、希望の位置でランナーの稼働を止めることができます。
ランナー材
ランナーは、カーテンレールの間に通す部品で、シートやカーテンなどを吊り下げて移動させることができるため、カーテンの開閉をスムーズに行うことができます。また、間仕切り用ポールの吊り下げや、工具類などの吊り下げにもご使用いただけます。
ランナー材の種類
(標準)ランナー | ワンタッチランナー |
---|---|
先端部に丸カンが付いているランナーです。Sカンを使用するハトメ仕様のシートやカーテンを吊り下げる際にご利用いただけます。 | 先端部にワンタッチフックが付いているランナーです。ハトメ仕様のシートやカーテンの取付け・取り外しを容易に行うことができます。 |
後付けランナー | マグネットランナー |
レールの溝に挿入し簡単に取り付けることができるランナーです。レール取付け後、レール部材やシートを外さずにランナーの補充ができ、作業効率・メンテナンス性も向上します。 | マグネット付のランナーで、両開き仕様のカーテンの中央部や片開き仕様の端部へ使用することで、カーテンを閉じたときランナーの磁石がくっつくため固定することができます。 |
ランナーの許容荷重
ランナーの許容荷重については、軽量用ランナーから重量用ランナーまで大きく異なります。
病院・更衣室などの間仕切り用途など重量が軽いカーテンの吊下げには、D25ランナーなどの軽量用ランナーを使用いただけます。
工場・倉庫の出入り口など大きな開口部へ重量が重い大型カーテンの吊下げには、SGランナーなどの重量用ランナーを使用する必要があります。
吊り下げ物の重量に応じて、適切なランナーをお選びください。
カーテンレールの天井吊用部品
工場や倉庫などの天井は、鋼材による凹凸や空調機器などの障害物が多いため、このような天井にレールを設置する場合は凹凸や障害物を回避できるようレールを天井吊する必要があります。天井吊に必要な部材は、伸縮吊棒・吊ブラケット・伸縮吊棒爪・伸縮吊棒下地があります。
天井吊用部品の種類
伸縮吊棒 | 吊ブラケット |
---|---|
レールを中間吊するための部品で、吊り下げることでレールを水平に保つことができます。長さ・角度の調整ができ、V吊も可能です。 | レールを固定するための部品で、吊棒の先端に取付けて使用します。また、吊棒だけでなくワイヤーを用いたレールの吊り下げにも使用いただけます。 |
伸縮吊棒爪 | 伸縮吊棒下地プレート |
レールをV吊りにする際、下地の状況によりV吊の角度が狭くなってしまい吊棒同士が干渉してしまうことがありますが、伸縮吊棒爪を使用することで干渉するのを防ぐことができます。 | 伸縮吊棒を取り付ける下地の幅が伸縮吊棒の座面より狭い場合に、下地プレートを伸縮吊棒の座面に使用することで、伸縮吊棒取り付けることが可能です。 |
まとめ
このように、カーテンレールの設置には様々な部品が必要となります。設置するカーテンの重量によってカーテンレールが決まり、設置範囲や場所によって必要になる部品が増えていきます。選び方に迷った場合は、ビニプロにお問い合わせいただければ設置場所や用途、予算に合わせてご案内もしていますので、お気軽にご相談ください。
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