ビニールカバーの利用用途
【プロ担当の専門情報】ご購入前に知っておいていただきたい、ビニールカバー豆知識を多数掲載しています。
ビニールカバーの利用用途は多岐に渡ります。ビニールカバーがあると助かる場面や、意外な使い方など、どのような用途があるかを詳しく見ていきましょう。
- この豆知識の目次
- 用途に合わせたビニールカバーの種類
- 棚やラックに設置するビニールカバー
- 工場の機械や装置に設置するビニールカバー
- パレットや台車に設置するビニールカバー
- 屋外に設置する雨よけ・日よけビニールカバー
- ビニールカバーを利用するメリットと最適な素材
- 大切な商品や機械・設備などを守るビニールカバー
- 用途に合わせて選べる多機能性ビニールカバー
- ビニールカバーの耐久性について
- 幅広いビニールカバーの利用用途
用途に合わせたビニールカバーの種類
棚やラックに設置するビニールカバー
仕事・プライベート問わず、日常的にどこかしらで目にしているはずのビニールカバーですが、ふだんはあまり意識していない方も多いかもしれません。ういえばこんなところに…と思う業務用ラックカバーも。
- 倉庫などに置かれたアルミラックカバー
- オフィスのキャビネットカバー
- 病院の医療器具ラックカバー
- ヘアサロンのキャスター付きラックカバー
- 本棚カバー
特徴として、屋内・室内での利用で、耐候性や防水性はさほど必要とされません。
埃から守られること、着脱が楽であることのほか、カバーをつけたままでも中身を確認しやすいといった条件が求められます。
低コストな薄手の透明ビニールでも十分というケースが多いでしょう。
日頃あまり使用しない棚・ラックで、保管する物が散らかって見えないように中身を隠したいという場合には、半透明の生地や、ターポリンなどのカラー生地を使用しましょう。
工場の機械や装置に設置するビニールカバー
業務用に特化したビニールカバーで重要なのは、中身を守る耐久性です。
工場の機械、発電装置など、機械・装置カバーをしたまま稼働させたり、頻繁に人が触れる場合には、厚手のビニールシートがおすすめです。
- 工場の製造機カバー
- 厨房のダクトカバー
- 研究室の計器カバー
- 自家発電機カバー
- ペットショップの水槽カバー
大型の機械から卓上で使用される機材まで、ビニールカバーが役立ちます。
カバーの中身が見えるような視認性が必要とされる場合、透明ビニールよりも耐久性が高い糸入り透明ビニールを選びましょう。
パレットや台車に設置するビニールカバー
商品用のパレット、台車、カゴ車などにもビニールカバーが利用されます。
パレットや台車そのものを良い状態で保管する目的でビニールカバーをかけておくケースや、台車に乗せた荷物を守るためにビニールカバーをかけるケースがあります。
- パレットカバー
- 手押し台車カバー
- カゴ車カバー
- リヤカーカバー
- カートカバー
耐久性が求められる点は前述の機械カバーやダクトカバーと同じです。
しかしカゴ車やリヤカーなどは、ビニールカバーをかけたまま移動させるケースもあるかもしれません。
移動の際の振動や、横転した際に荷崩れを起こす懸念もあります。
そういった衝撃でも破れにくく散乱防止にもなる、より丈夫なビニールシート素材を選ぶのがおすすめです。
屋外に設置する雨よけ・日よけビニールカバー
ラックカバーや資材カバーの中には、屋外に常設するものもあります。
雨よけ・日よけのために高い防水性と耐候性が求められます。
透明ビニールでもある程度はUVカットされますが、資材の日焼けを気にする場合には、必ず高UVカットの不透明ビニールシートを使用しましょう。
フッ素加工などを施した、防汚性能の高い生地もあります。
生地の選び方や注意するポイントなどについて書かれた「屋外でも使用できる防水ビニールカバー」もぜひご覧ください。
ビニールカバーを利用するメリットと最適な素材
大切な商品や機械・設備などを守るビニールカバー
ビニールカバーを利用する目的は商品や機材などを埃や雨から守ることにありますが、それ以外にもビニールシートの機能性によってさまざまな付加価値があります。
防炎ビニールカバー
厨房の間仕切りや換気扇・排気ダクトのビニールカバーなど、火元が近い場所でビニールシートを使用したい場合には、防炎機能性のあるビニールシートを選びましょう。
非防炎のビニールシートは火がつくとあっという間に燃え広がってしまいます。防炎ビニールカバーであれば、万が一着火しても燃え広がりにくく、消火活動や避難の時間稼ぎができます。
また、溶炉工場や板金工場、製造工場といった、雰囲気温度が高くなる場所では耐熱ビニールカバーもご検討ください。
帯電防止ビニールカバー
帯電防止機能性のあるビニールシートは静電気がたまりにくい性質をもっています。着脱の作業時に発生する静電気を抑えることができるので、埃をよせつけにくくなります。
そのため精密機器を扱う場所やクリーンルーム内に置かれる資材カバー、またファブリック製品などを保護するカバーとして適しています。
防汚ビニールカバー
ビニールシートにもっともよく利用されているフッ素系防汚処理は、ポリフッ化ビニール(PVF)をアクリルと混ぜ合わせて表面に塗布します。
汚れが表面についても落ちやすくなり、シート自体に汚れが残りにくくなります。
工房や屋外など、汚れが付着しやすい場所で使用されるビニールカバーを製作するなら防汚機能性のあるシートを利用するのがおすすめです。
用途に合わせて選べる多機能性ビニールカバー
耐寒ビニールカバー
業務用冷蔵庫・冷凍庫や、寒冷地など氷点下の気温・室温になる場所では、ビニールシートが硬化してしまい、扱いにくくなったり劣化が早まったりしてしまいます。
温度が低くても硬化しにくい性質をもつ耐寒機能性のあるビニールシートを選ぶと良いでしょう。
断熱カバー(保冷カバー・保温カバー)
ビニールカバーをかけることである程度の断熱効果が期待できます。
植木鉢やプランターなどを置いたラックにビニールカバーをかけ、簡易的な温室として利用するケースなどもあります。
そのほかにもペットショップで魚の水槽や、変温動物のケースなど、温度管理の必要な場面でビニールカバーが利用されています。
防炎メッシュカバー
ビニールカバーといえば隙間がなく水や埃などを通さないために使用されることが多いですが、実はビニール素材のメッシュシートをビニールカバーに使用するケースがあります。
たとえば室外機カバーや空気清浄機のカバーなど、本体の汚れはある程度防ぎたいけれど、排気口の通気性は必要、といった場合に、通常のビニールシートとターポスクリーンなどの防炎メッシュシートを組み合わせることが可能です。
また「人が来るときに目隠しのために家具にカバーをしたい、でも湿気がこもるのが気になる」といった場合に、防炎メッシュシートで製作したカバーを利用することもできます。
防水ビニールカバー
屋外に設置されるビニールカバーには、雨よけのため防水ビニールシート素材が必須となります。さらに、屋外での利用に耐えうる素材かどうかは、耐久性や耐候性も関係します。
屋外での用途に適した防水ビニールカバーについて詳しくは「屋外でも使用できる防水ビニールカバー」をご覧ください。
ビニールカバーの耐久性について
ビニールカバーは薄手で軽量の生地だと扱いやすい反面、耐久性に劣ることがあります。ビニールカバーの用途によって、薄手(0.3mm前後)、厚手(0.5mm前後)、超厚手(0.8mm前後)など、生地の厚みを考慮しましょう。
ラックカバーなどは薄手、パレットカバーなら厚手、機械カバーなど角が多いカバーでは超厚手がよく利用されます。
1面あたりの面積が4~5平方メートルを超えるような大型ビニールカバーには厚手(0.5mm前後)がおすすめです。高強度・高耐久を求め、超厚手(0.8mm前後)を利用する場合、重量があるため一人でカバー脱着を行うのが難しいケースが想定されます。事前にカバー全体の重量を確認しておきましょう。
幅広いビニールカバーの利用用途
オーダーメイドのビニールカバーならニーズに応じて特殊な形状の加工もできるため、利用用途は実に多岐に渡ります。
掃除機や移動式発電機などの機械でノズル等を避け本体のみを保護するビニールカバーや、バイクの荷台、ボートのベンチなど、形状に合わせて作る事例があります。
そのほかにも、操作パネル部を透明ビニールにして視認性を高め、ファスナーやマグネットで開閉できるようにした機械カバーから、排熱・排気部を切り欠きにした業務用冷蔵庫カバーなど、一般的な4面体、5面体の箱型ビニールカバーの事例も数多くあります。
さらに、折りたたみ式の保冷カバー、通い箱など、アイデア次第でビニールカバーの用途は広がります。
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