ネット(網)太さの単位・糸の本数
【プロ担当の専門情報】ご購入前に知っておいていただきたい、ネット(網)全般の豆知識を多数掲載しています。
ネット(網)は細い糸を何本も撚り合わせて編まれています。どのようなネット(網)なのかは、品番を見るとわかります。ビニプロでもっとも販売実績のある人気の防鳥ネット「NET440T/36本/25mm」を例に説明します。
こちらの商品は、メーカー品番とは別にビニプロでの管理用に「NET440T/36本/25mm」という品番を採番しています。本来のメーカー品番は「440T(400d)/36本 25mm 無結節/ポリエチレン/糸の太さ2.0mm」となっています。
ネット(網)の糸の太さの基準は?単位はなんて読む?
「440T」や「400d」などの記載がありますが、これらは糸の太さなどを示しています。
- 「T」 = デシテックス
- 「d」 = デニール
- 「S」 = 番手
※現在の糸の太さの記号は、デニール(d)から、デシテックス(T)に表示が移行されていますが、デニールや番手での表示もまだまだ残っていることがあるようです。
デシテックスとは?
「T」(デシテックス)とは、一定の長さあたりの重さによって、繊維の太さを表す単位です。10,000mあたり1gのものを1デシテックスとした場合、デシテックス数が大きいほど糸の径は太くなっていきます。
デニールとは?
「d」(デニール)とは、デシテックス表示に改正される以前に主流だった、繊維の太さを表す単位です。9,000mあたり1gのものを1デニールとします。こうしてみると1デシテックスのほうが、キリが良くてわかりやすいですね。1デニール≒1.1デシテックスとなります。
番手とは?
「S」(番手)とは、紡績糸の太さを表す単位です。1ポンド(453.6g)あたり840ヤード(768.1m)のものを1番手とし、番手が大きいほど糸の径は細くなっていきます。
ネット(網)の丈夫さはこれで決まる!糸の本数について
品番の中で、デニールやデシテックス表記の後にある「/36本/」というのが、何本の糸で編み込まれているかを示したもので、「440T(400d)/36本 25mm 無結節/ポリエチレン/糸の太さ2.0mm」の場合、440デシテックス(400デニール)の単糸が36本、撚り合わされているという意味になります。
そのあとの25mm目は、網目(マス目のサイズ)が何mmかということが示されています。その他に、編網方法(有結節、無結節、ラッセルなど)、ネットの素材、糸の太さと続いています。
編網方法については、ぜひこちらの豆知識をご覧ください。
有結節・無結節・ラッセル ネット(網)の編み方の違いとは?
適した糸の太さは使用用途によって様々ですが、品番をよく見ると糸の太さ、本数がわかるため、ネット(網)選びの参考にしてみてください。
ネット(網)のお役立ち情報!Useful information
-
ネット(網)の標準仕上げ
ネット(網)の標準仕上げ・
製作方法についてのご案内! -
ネット(網)の採寸方法
ひと目で分かるサイズの図り方
ネット(網)の採寸方法を掲載中! -
ネット(網)のオプション加工
切り欠き加工・ロープ加工など
豊富な特注オプション加工を掲載!