大切な作物を守る!畑のカラスを撃退する効果的な方法を紹介
【プロ担当の専門情報】ご購入前に知っておいていただきたい、防鳥ネットの豆知識を多数掲載しています。
畑の作物を狙うカラスは、農家にとって大きな悩みの種です。カラスは賢い動物のため追い払うことが難しく、しっかりと対策を行わなければ被害が広がってしまう可能性もあります。
本記事では、カラスが畑に寄ってくる理由とそれを防ぐ手立てについて紹介します。
- この豆知識の目次
- カラスが畑に寄ってくる理由
- カラスのエサ場となっている
- 巣作りの材料が豊富にある
- カラスを侵入させない対策
- テグス(釣り糸)を設置する
- 防鳥ネットを設置する
- カラスを引き寄せない対策
- カラスのエサを除去する
- 反射材や光を利用する
- 音を利用する
- 畑のカラスの撃退法に関するまとめ
カラスが畑に寄ってくる理由
カラスはやみくもに畑を狙うわけではなく、エサが確保しやすい、または巣作りに便利な場所かどうかを判断して集まってきます。カラスによる畑の被害を予防するために、まずはカラスがなぜ畑に来るのかを理解しましょう。
- カラスのエサ場となっている
- 巣作りの材料が豊富にある
カラスのエサ場となっている
カラスにとっておいしいエサが豊富にある畑は、特に狙われやすい特徴があります。カラスが好むのはトウモロコシ・イチゴ・トマトなどの野菜や果物です。熟した作物が好きで、収穫時期には多くのカラスが畑に集まることもあります。
畑作業の後に残った野菜や落ちた果実、放置され腐敗した作物のほか、雑食のカラスは畑に生息する昆虫や小動物も大好物です。家畜のエサも好んで食べるため、生ごみや残飯が畑周辺に残っていると、カラスを呼び寄せることにつながってしまいます。
巣作りの材料が豊富にある
春になるとカラスは繁殖期に入り、巣作りを始めます。畑やその周辺には巣作りに使える小枝や草などの材料が豊富にあり、これもカラスが畑に寄ってくる要因となります。
大きな樹木があると巣を作られてしまう可能性もあるため、このあと紹介するカラス対策をしっかりと講じておく必要があります。
カラスを侵入させない対策
カラスの侵入を防ぐには、事前の対策が欠かせません。ここでは2つの方法について解説します。ぜひご自身の畑のカラス対策に取り入れてください。
- テグス(釣り糸)を設置する
- 防鳥ネットを設置する
テグス(釣り糸)を設置する
竹やパイプなどの棒にテグス(釣り糸)を張って侵入を防ぐ方法は、手軽にできる対策の一つです。畑が広い、または急傾斜地に位置しているなどの理由で防鳥ネットが全面に張れない場所に対して効果的です。
▲テグスは方向や高さを変えてカラスの来る方向を中心に張る
▲カラスが止まる場所から10〜15cm上にテグスを張る
(引用元:長野県農林部農政課「カラス対策の手引き」)
カラスが飛んでくる方向を中心に、高さや向きを変えながらテグスを設置します。飛んできたカラスがテグスに引っかかると痛みを感じるため、その経験によってカラスに警戒心を抱かせるのが狙いです。
カラスは黄色を認識できる動物だと言われているため、テグスは黄色以外の視認しづらい色(透明や黒など)を選びましょう。
防鳥ネットを設置する
カラスが侵入する場所の全面を覆うように防鳥ネットを張ることで、確実に侵入を防ぐことができます。
防鳥ネットを選ぶときのポイントは4つあります。
- マス目サイズ
鳥のサイズに合った網目を選ぶ。
網目が大きすぎると鳥がすり抜けてしまうので適正なサイズを確認する。 - ネットサイズ
設置場所に合った大きさを選ぶ。
ピンと張りたい場合は1〜2%ほど小さめ、余裕が欲しい場合は1〜2%ほど大きめにオーダーする。 - 色
グリーンやグレーなど景観に合う色を選ぶ。 - ネットの太さ
耐久性を考慮し糸の太さが2.0mm以上のものを選ぶ。
安価なネットは耐候性が低いため屋外用にはしっかりしたものを選ぶ。
<防鳥ネットの適応サイズ(マス目サイズ)一覧>
- カラス体長:約50cm適応サイズ侵入防止:37.5mm目
ゴミ対策:〜10mm目 - ハト体長:約30〜35cm適応サイズ25mm〜50mm目
- ムクドリ・ヒヨドリ体長:約24〜28cm適応サイズ侵入防止:25mm目
食害防止:〜10mm目 - スズメ体長:約14cm適応サイズ15mm〜25mm目
なお、防鳥ネットを全面に張れない場合には、テグスと併用するのが良いでしょう。側面に防鳥ネット、上空部分にテグスを張ることで効果的にカラスの侵入を防ぎます。
また、ネットは防鳥以外にも防風や防砂対策としても役に立ちます。ビニプロでは、マス目・サイズ・色・太さなど様々なバリエーションの防鳥ネットを取り扱っています。ネット1枚からオーダーメイドで対応し、取付工事も行っているため商品の選択も含めてワンストップで対応が可能です。
防鳥ネットの詳細は、以下のページをご確認ください。
カラスを引き寄せない対策
カラスを畑に引き寄せないためには、以下の3つのポイントが重要です。
- カラスのエサを除去する
- 反射材や光を利用する
- 音を利用する
カラスのエサを除去する
カラスは野菜や果物のほかに生ごみや小動物など何でも食べる習性があります。畑では落果・摘果した作物を放置しないようにし、カラスにエサ場だと認識されないようにこまめに清掃することが重要です。
エサがなければカラスは寄ってこなくなり、長期的に見ればカラスの数を減らすことにもつながります。まずはカラスのエサを除去することから取り組んでみましょう。
反射材や光を利用する
CDや反射テープ、金属プレートなどでカラスの視覚に刺激を与える方法も対策の一つとして有効です。
しかし、カラスは学習能力が高い動物のため、危険性がないと判断したり光に慣れると効果がなくなってしまいます。反射材や光による追い払い効果は限定的であることをあらかじめ理解し、テグスや防鳥ネットによる対策と併用するのがおすすめです。
音を利用する
超音波装置や動物の鳴き声のテープ、爆音機・ロケット花火などの音を利用してカラスを遠ざける方法もあります。
ただし、光を利用する方法と同じくカラスが音に慣れると効果がなくなる可能性が高いです。また、爆音機やロケット花火は近隣住民への配慮も必要となることから、音量や頻度は慎重に検討する必要があるでしょう。
畑のカラスの撃退法に関するまとめ
畑の作物を守るためには、カラスの賢さに対抗した撃退策をとることが必要です。
本記事では畑をカラスのエサ場として認識させない重要性や、視覚・聴覚を刺激する撃退法、そして防鳥ネットを利用したカラスの侵入対策について紹介しました。これらの方法を組み合わせ、大切な作物をしっかりと守りましょう。
ビニプロでは様々な色やサイズの防鳥ネットを取り扱っています。畑の鳥獣被害をより強化したいとお考えの方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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