ゴミ置き場のカラスよけに最適なネットの選び方と対策
【プロ担当の専門情報】ご購入前に知っておいていただきたい、飛散防止ネットの豆知識を多数掲載しています。
ゴミ置き場周辺はカラスよけを行い、生ごみを散乱させないように対策が必要です。ネットでカラスよけ対策をする場合、網目サイズや糸の太さなど、適切なネットを選ぶことで、ゴミ置き場を荒らされないようにすることができます。
ごみ置き場が荒らされないようカラスよけ対策をするには、どのようなネットを選べばいいのでしょうか。この記事では、ゴミ置き場に設置するカラス除けネットの選び方をご紹介いたします。
- この豆知識の目次
- ゴミ置き場のカラスよけネットはゴミとネットの距離が重要
- 道路脇にあるごみ置き場のようにゴミとネットの距離が近い場合
- ゴミ集積所などゴミとネットの距離が離れている場合
- カラスよけネットの色は何色でもOK
- ごみ置き場をカラスに荒らされないよう対策するには
- 適切な糸の太さ・網目サイズのネットを選ぶ
- ネットの隙間を作らない
- ネットをめくられないように重りを付ける
- 破れている箇所を見つけたら補修・交換する
- 夜間にごみを出さない
ゴミ置き場のカラスよけネットはゴミとネットの距離が重要
ゴミ置き場のネットは、設置場所によって適切な種類が異なります。ゴミとネットの距離によって適切なネットが異なるため、設置場所に合わせて選ぶ必要があります。
道路脇にあるごみ置き場のようにゴミとネットの距離が近い場合
ゴミ置き場が道路脇にあり、ゴミに直接ネットを被せて使用している場合、ゴミとネットの距離が非常に近くなります。その際、被せているネットの網目が大きければ、隙間からカラスにゴミを狙われやすくなってしまいます。
カラスにゴミを荒らされないよう防ぐためには、「4mm目以下の網目のネット(VA-IN140)」を選ぶことが重要です。4mm目以上のネットを選ぶと、編み目が大きすぎてカラスのくちばしが入ってしまい、ゴミを引っ張り出される可能性があります。
ただし、4mm目以下のネットであればどれを選んでも良いというわけではありません。編み目が細かすぎるとネットに匂いがこもるため注意が必要です。さらに、柔軟性が低いネットを選んでしまうと、被せたときにネットと地面の間に隙間ができてしまい、そこからカラスにゴミを漁られる危険があります。
軽いネットの場合、カラスにめくり上げられないようにする対策が必要です。ゴミを包み込めるくらい大きめサイズのネットを使用するか、ネット外周にロープをつける加工をする、石やブロックなどの重りを乗せるといった対策をすることをおすすめします。
柔軟性の高いポリエチレン素材のネットです。4mm目でカットしても切り口がほつれにくく、軽くて耐久性があるため、長期使用が可能な商品です。ゴミ捨て場用のネットとしてご利用いただけます。カラーは緑、黒、白、茶、青の全5色からお選びいただけます。 |
ゴミ集積所などゴミとネットの距離が離れている場合
集合住宅などにあるゴミ集積所全体を覆うようにネットを張って使用されている場合、ゴミとネットの距離は離れています。ゴミを置いた位置にもよりますが、烏のくちばしがゴミに届きにくいため、「網目が15mm目以下のネット」であればカラスにゴミを荒らされる心配なく使用いただけます。
ただし、ごみの量が多く、ネットとゴミの距離が近くなってしまう場合は、ゴミが隙間から引っ張り出されないように網目が細かいネットを選ぶことをおすすめします。
編み目が20mm目以上のネットを選択すると、スズメが入って荒らされてしまう可能性があるためご注意ください。
防鳥・防球・多目的ネット「NET440T/32本/15mm」 糸の太さ2mmで高強度のポリエチレン繊維のネットです。15mm目と網目が細いため、ゴミ置き場用のネットとしてご利用いただけます。カラーはグリーン、シルバーの2色からお選びいただけます。 |
カラスよけネットの色は何色でもOK
カラスは黄色が苦手とする説がありますが、実際には特別この色が苦手ということはありません。カラスは嗅覚があまり発達しておらず、視覚が優れています。人間が見える赤・青・緑の三原色以外に「紫外線」を見ることができるため、4原色で色を認識しています。
東京都の自治体で、紫外線をカットする黄色の顔料が入った黄色のゴミ袋を使ったところ、カラスはゴミ袋の中身が見えなくなり効果を得られました。しかし、「紫外線をカットする顔料」が入ったごみ袋であることが重要な要素ですが、「黄色」に着目されたことでカラスは黄色が苦手という説が広まってしまいました。
そのため、ゴミ置き場用で使用するネットが黄色だからといってカラス対策の効果があるわけではありません。色ではなくゴミとネットの距離や、マス目サイズ、糸の頑丈さ等に注目し、緑・青・黒など、景観やお好みに合わせてお選びください。
ごみ置き場をカラスに荒らされないよう対策するには
ごみ置き場をカラスに荒らされないようにするには、以下5つの対策があります。
- 適切な糸の太さ・網目サイズのネットを選ぶ
- ネットの隙間を作らない
- ネットをめくられないように重りを付ける
- ごみ捨て場用ネットが破れている箇所を見つけたら補修・交換する
- 夜間にごみを出さない
適切な糸の太さ・網目サイズのネットを選ぶ
ごみ置き場をカラスに荒らされないようにするには、適切な糸の太さ・編み目サイズのネットを選ぶことが重要となります。糸の太さは2mm以上であれば丈夫なため、ゴミ置き場のカラス除けネットとして使用いただけます。網目は、ゴミとネットの距離が近い場合は「4mm目以下の網目のネット(VA-IN140)」、ゴミとネットの距離が離れている場合は「網目が15mm目以下のネット」を選びます。
ネットの隙間を作らない
カラスからごみ置き場を守るためには、ネットの隙間を作らないことが重要です。カラスは色彩感覚が優れているため、ゴミ袋の中に食べ物があるか判別することができます。ゴミ袋の中身を確認したカラスは、ネットに隙間があればゴミを荒らしに来てしまいます。
ゴミに直接ネットを被せる場合は4mm目以下のネットを用いて、隙間からゴミを狙われないよう、覆うようにしてネットを被せてください。アパートなどの集合住宅にあるゴミ捨て場にネットを張って使用する場合は、カラスのくちばしが入らないよう15mm目以下のネットを使用してください。
そのほかに、ネットに金具を取り付けて、ネットが動かないよう固定することもできます。
地面や壁などに取り付けて、スプリングリンクなどの金具やロープを通して、ネットを固定する際に使用いただける金具です。 |
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ネットに取り付けて、地面や壁に取り付けたフックに固定する金具です。豊富なサイズからお選びいただけますので、固定先の金具の太さに合った製品をお選びください。 |
ネットをめくられないように重りを付ける
ゴミ置き場のネットの隙間をなくしても、重量が軽いネットを使用していると、カラスにめくられてしまいゴミを漁られることがあります。ネットの端に重りを入れる加工をすると、重さで持ち上げることができなくなるため、オーダーメイドの場合は「ウエイトチェーン加工」を合わせてのご注文がおすすめです。
重量が軽いネット(VA-IN140)の場合、ウエイトチェーン加工ではなく、ネットの外周に60gのロープを入れる特注対応を承りますので、ご注文の際にお申し付けください。
そのほかの対策として、ゴミ全体をネットで包み込むようにし、ネットの端をつかめないようにする方法や、ネットの端に重い石や水の入ったペットボトルを置くといった方法もありますので、加工と併用してカラスよけ対策をご検討ください。
破れている箇所を見つけたら補修・交換する
ゴミ捨て場用のネットが破れている箇所を見つけたら、補修・交換をしてください。放置すると穴の開いた部分からカラスやスズメによりゴミを引っ張り出されるだけでなく、ゴミ捨て場に侵入する経路を作ってしまうことになります。
ネットの補修には、補修用ロープと網針がセットになっている製品がございますのでそちらをご利用いただけます。柔らかいネットの場合、糸の太さが異なりますので、ネット自体を交換するようにしてください。
ネットの穴あき・破れなどの補修に使用できる、補修ロープ(約6m)が付属の網針です。カラーは、グリーン、シルバー、ブラック、ホワイト、ブラウン、ブルー、オレンジの7色からお選びいただけます。 |
夜間にごみを出さない
カラスにゴミを荒らされない方法としては、夜間にゴミを出さないことが重要です。カラスが活動を始める時間帯は早く、夜明前から動き出します。特に明け方は人通りが少ないため、夜間に出されたゴミを漁りやすい時間帯です。自治体が定めた時間帯にゴミを出して、カラスの目につく時間を極力減らすことで、ゴミ置き場を荒らされないようにすることも重要です。
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