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防犯ネットの設置パターンと必要な金具・部材
【プロ担当の専門情報】ご購入前に知っておいていただきたい、店舗防犯ネットの豆知識を多数掲載しています。
ショッピングセンターや商業施設、店舗など、閉店後に使用されることの多い防犯ネットですが、開店時間は収納またはお客さんから見えにくい場所に移動しておくため、ネットカーテンとして大型レールを利用したり、ワイヤーを張ってネットカーテンを施工するなど、様々な設置パターンがあります。必要な金具や部品なども紹介しますので、ぜひ参考にご覧いただき、防犯対策にお役立てください。
防犯ネットの参考設置方法
防犯対策にネットを固定して使用
ネットを間仕切りや固定設置することで防球や防鳥、飛散防止などの用途と一緒に防犯対策として、ネットが役立っているケースがあります。開口部にネット設置や、空間の周囲をネットで囲ったり、対象物にネットを被せることで、盗難防止や防犯対策として利用されています。
防犯ネットにカーテンレールを使用
防犯用にネットを吊り下げる場合、ネットカーテンに適した大型カーテンレールが利用できます。店舗・商業施設・ショッピングセンター等の建物内で利用されるケースが非常に多く、プロユースのカーテンレールが利用されています。天井高や天井障害物に応じて伸縮吊棒やロングSカン・ロープなどで防犯ネットの位置を調整したり、レール延長やカーブレールなどで営業時間中はお客様の見えにくい位置で、防犯用ネットを束ねておくことができます。
防犯ネットにワイヤーを使用
カーテンレールを利用しない設置方法のひとつに、ワイヤーを張ってネットを吊り下げるネットカーテンを製作する方法があります。ワイヤーを固定できる支柱などがあれば設置いただけるので、天井や壁面を確保することが難しくカーテンレールを設置できない環境、屋外などにも向いています。例として駐車場・駐輪場などの防犯対策にも利用されています。
防犯ネットを固定して使用するときに必要な金具・部材
防犯用のネットカーテンを設置するために必要な、カーテンレール部材と選び方です。ネットカーテンに使われるカーテンレールのほとんどは、ビニールカーテン・間仕切りカーテンと共通のレール部材で、各社から大型レール、業務用レールとして販売しており、住宅建材・内装用のカーテンレールとは強度・耐久性・耐荷重などで大きく異なります。
ネットカーテン専用部材としては、開口部などに設置されたネットの開閉をスムーズにするネットカーテン用の開閉部材などもあります。
カーテンレール
ビニプロでは、屋外設置のネットカーテンの場合、D30レールやD40レールをおすすめしています。店舗や事務所等の屋内で天井があまり高くない場合は、軽量化されたミニサイズのD25レールなどもお使いたいだけます。素材は軽量で加工のしやすいアルミレールが人気ですが、設置場所の景観に合わせてホワイトレールやブラックレールを選び、同色のネットで色と合わせることもできます。
レール吊り棒
レールを壁面や天井に設置できない場合に、レール吊棒を利用して中間吊りすることで、防犯ネットを設置することができるようになります。特に店舗やオフィスなど、天井に照明や空調など障害物・構造物やある場所で、防犯ネットカーテンを設置したい場合に必要なレール部材になります。
レール吊棒用ブラケット
レール吊棒を利用される場合は、通常ブラケットではなく、レール吊棒用ブラケットが必要です。 レール吊棒を利用して、壁面や天井からレールの持ち出しをした場合に、ご利用ください。
ランナー
防犯ネットの開閉にレールを走行するランナーが必要です。ランナーは丸カンになっている通常タイプとカン部分がスプリングリンクになっていて簡単に吊り下げ出来るワンタッチランナーが用意されています。レールと防犯ネットと間に空間を設ける場合には、ランナーと防犯ネットの間にロングSカンを利用したり、吊り下げ用のロープ加工をしておくと、高さ調整などがスムーズに行なえます。
ワイヤーを使用するときに必要な金具・部材
防犯ネットの間仕切り、ワイヤー式ネットカーテンに利用する金具や部材は、体育館の間仕切りやグラウンド・コート等の入り口などで利用されるネットカーテンと同様の部材で製作することができます。主な材料はワイヤーの張線と吊り下げ金具のみです。尚、ワイヤー張線は、固定先(ワイヤーロープ両端部分)に荷重(張力)が係りますので、負荷に十分な構造物を選ぶようご注意ください。
ワイヤー張線:ワイヤー・ロープ
ワイヤー張線:ワイヤークリップ、ワイヤーコース
吊り下げ金具:フック、カラビナ、スプリングリンク
吊り下げ金具:スライダーとハンガー
防犯ネットをフックやリンク(接続)金具をご用意いただき、ワイヤーと防犯ネットに通すことで、簡単に吊り下げとワイヤー上を走行する簡易ランナーになります。そのほか、防犯ネットに予めリングを縫い込んでおくリング加工でも吊り下げ金具になります。
リング加工はネットに施す特注加工で、ワイヤー張線時(ワイヤーを張る前)に予めネットのリングにワイヤーに通しておく必要があります。
いたずら防止にネットを固定する場合
設置には結束バンドもOK
ネットを固定する方法のひとつに結束バンドを利用した固定方法があります。予めネットを張りたい枠や縁などに、結束バンドを巻き付けられるロープを張っておくことでネットを固定するやり方です。木枠ならステップルなどでロープを固定するのもOKです。また、ロープを張らずとも結束バンドが通る穴などがあれば、ネットを簡単に固定できます。
簡易的な侵入防止やいたずら防止として、ネットを張るために簡単なDIYでできる結束バンドでの固定もおすすめです。
このように、防犯向けのネットは用途や環境に応じて、ネットカーテンとして設置したり、フェンスのように囲って利用する方法や、簡易的にロープや結束バンドなどで固定してしまうなど、様々です。ぜひお客様にあった防犯ネットの設置方法をお選びください。
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