落石の規模や発生確率とネットのメリット
【プロ担当の専門情報】ご購入前に知っておいていただきたい、落石防止ネットの豆知識を多数掲載しています。
落石の規模や発生確率にもとづいて、落石事故防止にネットを活用するメリットをご紹介します。落石、土砂災害などの事故防止のための落石防止ネットの取り入れ方、選び方も解説していますので、ぜひ安全な暮らしのためにご活用ください。
落石の原因と発生確率について
自然災害による落石
日本は、地形、地質、気象などの面で自然災害を受けやすい国土といえます。自然災害が発生すると、地すべりや、がけ崩れといった大規模な土砂災害などが発生し、落石により被災するケースが多くあります。日本は、国土の7割が山や丘を占めており、梅雨や台風で大雨が降ることで洪水や土砂災害が多く発生しています。また、地震、火山活動が活発な位置にあるため、地震の発生回数は、世界の18.5%と極めて高い確率を占めています。世界には約1,500の活火山があると言われていますが、日本にその約1割が集まり世界有数の火山国となっています。それらが原因となり、毎年、地震、台風、豪雨、豪雪、土石流、地すべり、火山噴火など数多くの自然災害に見舞われ、それらが原因の落石も多く発生しています。雨の降り方に関連して、土砂災害の発生回数も近年増加傾向にあり、2018年は過去最多の3,459件、2019年も1,996件と非常に多くの土砂災害が発生している状況です。
落石による被災の規模や恐ろしさ
自然災害による落石は被害が大きいものが多く、道路の落石で通行中の車に衝突したり、落石による通行止めで修復に何十日もかかったり、大きな土石流などでは、建物の崩壊や家屋がのみこまれ人が亡くなるケースも少なくありません。大規模な落石でなくても、人が亡くなる事故や建造物の損傷など、甚大と言える被害が出ることがあります。登山道で転がる石は小さくても勢いよく人にぶつかり、大きなケガを負うこともあります。また、工事現場に積まれた瓦礫や材木といった積荷がふとした拍子に崩れて下敷きになるなど、自然災害以外にも危険な場面があります。後者の小規模の落石に関しては、落石防止ネットを取り入れることで、未然に防いだり、被災の規模を小さくできる可能性があるので特におすすめです。
落石防止ネットを利用するメリットと用途
道路への落石防止
日本は道路網が発達しているのため、自然災害が発生すると落石により道路が被災する場合も多くあります。山沿いの道路も多いので、落石防止ネットを設置することで、道路に危険を及ぼす落石災害の防止や軽減につながります。道路通行の安全を確保でき、災害時の避難や救援物資の運搬などがスムーズに行えるというメリットもあります。
荷崩れ防止の用途
コンテナや積載の荷崩れ防止や、ゴミ収集、リサイクル品回収などの積荷散乱防止などにもネットが有効です。トラックなどに設置して運搬中の積荷の落下防止として使用したり、工事現場で瓦礫や材木などが崩れないように設置するなどの使用方法があります。物の下敷きになり被災するケースも報告されているので、危険な場所へは積極的に取り入れることをおすすめします。
登山時の落石防止
登山中の落石事故の事例も多数あります。落石が起こると、斜度によっては10cmほどの石でも直撃すると命を落とすくらいの大事故になります。数十センチの落石ともなると、人は吹き飛ばされるくらいの衝撃になります。登山の落石には、自然発生と人為的な原因の2種類があり、自然に岩が緩んで強い雨風や大雨のあとなどに岩や石が落ちるものは、自然発生の落石、人為的な落石は、登山者が自然にゆるんだ浮石に触れることで落ちるものです。どちらも、落石防止ネットを設置することで対策をとることができます。斜面の浮石や転石を取り除いたり、斜面にネットを固定したりすることで、落石の発生を未然に防止します。
落石防止ネットの選び方
糸の太さ:2mm~2.3mm
住宅・マンションの螺旋階段や非常階段など、子どもやペットの転落、スマホなどの物の落下を防ぐ落下防止ネットなどによく使われる太さです。落石防止が目的であれば、さらに太めのネットの使用を推奨します。
糸の太さ:2.7mm~3.2mm
大型商業施設の吹き抜けやエスカレーターなど高所、工事現場・建設現場の足場からの墜落防止などに用いられる太さです。落石防止ネットとしての使用が目的であれば、極太3.2mmのネット(網)をおすすめしています。落下防止や獣害防止などにも使用されるほどの強度がありますので、利用する環境や用途に応じて選ぶことができます。
※落石防止ネット(網)はオーダーサイズにて製作を承りますが、落石防止効果を保証するものではありません。あくまでも軽微な落石防止対策用となりますので、大きな石や大規模な土砂災害対策には金網などの防護柵をご利用ください。
選べる豊富なカラー
定番カラーのグリーンから、景観を損ねないようなカラーのブラック、シルバー、ブラウンなど豊富なカラーを取り揃えています。設置場所に合わせて、カラー選びをすることで景観を損ねずに設置することができます。
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